ハワイでの思い出を綴る前に、念願だったスキューバダイビング免許を取得した事について語りたい。昨夏、受講以外何をすべきか考えていた時、スキューバダイビングが頭に浮かんだ。と言うのも以前からいつか免許を取りたいと思っていたからである。早速地元のスクールに申し込み。オープンウォーターコースは公共プールで二週間程で終了、免許皆伝の為の実地試験にリントンという小さな町に行った。其処の湖、と言うか池は今考えれば非常に汚濁していたのであり、ハワイの高透明度の海水に潜った時の感慨は一入だった。
さて、当日実際海に潜るまでは正直少々不安であった。昨夏以来半年近く潜っていなかったからである。学校で習った所によると、バディーシステム（確かそんな名称）といって二人一組で潜るのが基本らしいのだが、今回は自分一人というのも不安に拍車を架けていた。多くの日本人は日本語の話せるツアーに参加するのかもしれないが、日系の旅行代理店で値段を調べたところ高価だった為棄却。
朝店に集合し復習の為のビデオを見た後、ミニバンに乗り込んだのである。ボートでは緊張しながらも他のダイバーと自分の出身等について会話しつつすぐに一回目の潜水。復習していたとは言え緊張していたのだが、海に入ったら自然に潜っていけた。海中は非常に美しく、ボートから海底へと続くロープがまるで飛行機雲のように透き通った海水の中を走っていた。海底に着き他のダイバーの到着後探索開始。恐らく十五分かそこらだと思うが、海中を魚達と共に泳いでいる間は、時の経過も気にならず様々な邪念も息を潜め、自然を感じ無心で居られたのである。二度目には海亀にも遭遇出来、至福の時となった。しかし、デッキ上は大揺れで、海上または海中のほうがよっぽど気分は良かった。二度目の潜水前、海水に浮かび酔いを醒ましていた。これは出来るだけ海に行き、慣れるしかないなと思った次第である。いつか船舶免許を取得し、船酔いなんて感じなくなる程海に出ていたいものだ。
さて、佩は何をしていたかと言うと、クオンと二人、プライベートビーチで、スキューバではないがやはり潜水していたのである。