震源付近の海底が7m隆起
東北の太平洋沿岸で起きた巨大地震で、震源付近の海底が南東方向におよそ50メートルずれたうえ、およそ7メートル盛り上がっていたことが、調査船による海底探査で分かりました。
東北 とうほく 太平洋沿岸 たいへいようえんがん 巨大 きょだい
海底 かいてい 南東方向 なんとうほうこう 盛り上がる もりあがる
調査船 ちょうさせん 探査 たんさ
独立行政法人の海洋研究開発機構は、先月の巨大地震のあと、深海調査研究船「かいれい」を東北の太平洋沖の震源付近に派遣し、音波を使って海底の地形の変化を調査しました。その結果、巨大地震で、震源付近の海底が広い範囲で南東方向におよそ50メートルずれ動いたうえ、およそ7メートル盛り上がっていたことが分かりました。海底の変化を巡っては、海上保安庁がGPSの観測データからおよそ3メートル、東北大学の水圧計のデータからおよそ5メートル海底が盛り上がったと分析しています。今回の調査結果はそれらを上回り、先月の地震とそれによって引き起こされた津波が、いかに巨大だったかを裏付けるものとなりました。海洋研究開発機構は、データをさらに詳しく分析するとともに、今後、調査の範囲を広げ、津波の発生のメカニズムを解明したいとしています。
独立行政法人 どくりつぎょうせいほうじん
海洋研究開発機構 かいようけんきゅうかいはつきこう 研究船 けんきゅうせん
太平洋沖 たいへいようおき 派遣 はけん 音波 おんぱ
地形 ちけい 変化 へんか 範囲 はんい 動く うごく
巡る めぐる 海上保安庁 かいじょうほうあんちょう 観測 かんそく
水圧器 すいあつき 上回る うわまわる 津波 つなみ
引き起こす ひきおこす 裏付ける うらづける 詳しい くわしい
分析 ぶんせき 今後 こんご 範囲 はんい 解明
NHKにより