2009-03-06 00:50:05Akizora

温家宝首相、中台関係改善を強調

【北京=源一秀】温家宝首相は5日の政府活動報告で、「過去1年間、両岸(中台)関係は重大な突破を実現した」と述べ、昨年5月に発足した台湾の馬英九・国民党政権との間で関係改善が進んだと強調した。

例年の報告にあった台湾の「独立勢力」「分裂勢力」への批判はなく、代わりに「敵対状態を終わらせ、平和協定を結ぶための条件を作りたい」と提案するなど、統一攻勢を強める内容となった。

温首相は「(中台間の)『九二共通認識』を踏まえて協議が再開され、『三通(直接の通商、通航、通信)』が実現した。台湾との関係は平和発展の段階にある」とし、馬政権が、中国の求める「一つの中国」原則に歩み寄ったことに満足感を示した。

「九二共通認識」とは、中台双方が「一つの中国」原則を認め、その解釈はそれぞれ独自に行うというもので、1992年に国民党政権と中国共産党が合意したとされる。陳水扁前政権は「一つの中国」受け入れを拒否し、「九二共通認識」の存在も否定していた。

温首相はまた、この日の報告で「国際機関の活動への台湾の参加について、情理にかなった取り決めをする」と述べた。台湾が世界保健機関(WHO)など国連専門機関への参加を希望していることを念頭に置いた発言と見られ、馬政権への“配慮”を示した。5月のWHO年次総会(WHA)でオブザーバー参加が認められるかどうかが、今後の展開を占う試金石となる。

一方、台湾の中央通信によると、総統府のスポークスマンは5日、「互いに善意を出し合えば、関係は進展する」と述べ、温首相報告に歓迎の意を表明した。

2009年3月5日22時55分  読売新聞により
 
 
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