2008-12-25 20:15:59草燈 銀
花帰葬
志方あきこ 花帰葬(はなきそう)
あてどなくただ君は彷徨いながら
茫無目的 你只是一邊徬徨著
冷えた心をふろわせ天を仰いだ
任由冰冷的心在顫動,仰望天空
終焉の鳥が高い空から刻を告げ
鳥兒從高空中降臨,宣告結束的時候到了
とざされた世界で僕らはまた巡り合う
在這個封閉的世界中 我們再次相遇
君を奪い去るその全てをこおてつく街に棄て
將你的全部都奪走 將之凍結丟棄在街道
永い哀しみの終わる場所へ堅く手をつなぎ駈けてゆこう
堅定地緊握著彼此的手,前往可以結束這長久悲哀的地方
白く散り削ぐ花のように
就像是那個純白、急速凋零的花一般
朱く流れるいのちの上に雪は止め処なく執り積もる
在流著紅色鮮血的土地上,雪不曾停過就這樣堆積下去
果てしなく続くこの白銀の道
淡い儚い希望に明日を夢見た
春告げの鳥は涙の雫数えつつ
永久に繰り返される流転を嘆いて詠う
君を慈しむその想いが闇を導きいても
罪に汚れなき心だけみ今身を委ね生きる
創造主に見離されたこの世界
風花の舞に解き放たれ雪解きに目覚め光さす
滅びつく生まれいづる全てのいのさは雪原に咲く花
はく庭の小さの花
まるで白い幻のように風に揺られるまま
喜びに悲しみに輝いて包まれ時は流れる