2009-02-03 09:24:47Alan

一級語彙(一)

単語.語彙ひながな用例ランク
いい 加減 いいかげん「いいかげんにしなさい」と、母親は子どもを叱った(しかった)。彼はいいかげんな男だ。
身の回り みのまわり「火事だ!」という声に、身の回りの物だけ持って逃げた。
果ない はかない 10歳の果かない一生を終えた(おえた)。
とかく とかく 12月はとかく(さまざまな物事を漠然とさす、ある状態になりやすいさま)忙しくて、落ち着かない。
換算 かんさん 1インチはセンチメートルに換算すると、約2.54センチメートルになる。
疎か おろそか 1円でもおろそか(言うまでもないことである。もちろん)にしてはいけない。
片言 かたこと 1歳半の娘は、片言だが話をするようになった。
下火 したび 1時間の消火活動で、火はようやく下火になった。
~難い かたい 2年前の火災は、私にとっては忘れ難い出来事です。
見なす みなす 30分以上の遅刻は欠席(けっせき)と見做す(仮にそうと見る。そうでないものをそうとする。仮定する)。
待ち遠しい まちどおしい 7月になると、夏休みが待ち遠しい(待っていてもなかなか来ず、早く来るようにと願っているさま)。
きっかり きっかり 8人できっかり(時間・数量などが正確で過不足のないさま)8等分した。
ずばり ずばり あいまいな意見が多い中で、彼だけがずばり(刀などで勢いよく切るさま)と答えを出した。
言い訳 いいわけ あなたが言っていることは、言い訳にもならない。
極めて きわめて あなたには、努力を続けて、学問の道を極めて欲しい。極めて重大な問題だ。
敢えて あえて あなたの将来のために、敢えて忠告します。
甚だは なはだ あのチームが負けたのは、甚だ残念だ。
がっちり がっちり あのチームはがっちり(引き締まっていて丈夫そうなさま。頑丈なさま)とスクラムを組んで、最後まで戦った。
健やか すこやか あの家の子どもたちは、皆健やかに育っている。身も心も健やかで有りたい。
危機 きき あの芸能人同士のカップルは、しょっちゅう離婚の危機を噂されている。
心細い こころぼそい あの山に登るのに、この装備では心細い。
忠告 ちゅうこく あの時、君の忠告がなければ、今頃私はどうなっていたか判らない(わからない)。
驚異 きょうい あの人が合格するなんて、驚異だ。
強烈 きょうれつ あの人の強烈な個性は、彼の服装に表われている。
辟易 へきえき あの人の自慢話にはへきえきする(ひどく迷惑して、うんざりすること。嫌気がさすこと。閉口すること)。
極端 きょくたん あの人の発言は、いつでも極端だ。
淑やか しとやか あの人の歩き(あるき)方は、淑やかで上品だ。
絡む からむ あの人は、お酒を飲むと、すぐに人に絡む(物に巻きつく。 理屈をこねたり、無理を言ったりして相手を困らせる)から気を付けたほうがいい。
然程 さほど 原作とさほど変わりありません!!
起伏 きふく あの人は、山あり谷ありの、起伏(きふく)の多い一生を送った。
心強い こころづよい あの人は、私たちにとって心強い味方(みかた)だ。
称する しょうする あの人は、自分を完ぺき主義者と称している。
賢明 けんめい あの人は賢明な人なので、考えを一度聞いてみた方がよい。
雑 ざつ あの人は雑な性格なので、よく小さな失敗をする。
築く きずく あの人は自分の力だけで、現在の地位を築き上げた。
生真面目 きまじめ あの人は生真面目(まじめすぎて融通がきかないこと、また、そのさま)すぎて、ときどき損をしている。
頑丈 がんじょう あの人は体が頑丈で、一度も病気になったことがない。
素早い すばやい あの選手の攻撃はとても素早い。
脅かす おびやかす あの選手も、新人選手に、レギュラーの座を脅かされている。
仕上げ しあげ あの大工さんの仕上げは、いつもきれいだ。
余程 よほど あの大人しい彼が怒る(おこる)なんて、よほど(かなり、可成り)のことがあったに遅くない。
あくどい あくどい あの男のあくどい(程度を超えてどぎついやり方)に泣かされた人も多い。
気障 きざ あの男の紳士打った気障な(服装や言動などが気どっていて嫌な感じをもたせること。また、そのさま)振舞いは、みんなに嫌われている。
ずらっと ずらっと あの店には、新商品がずらっと(人や物がたくさん並び連なっているさま。ずらり)並んでいる。
似通う にかよう あの二人は、姉妹(しまい)のように顔が似通っている。
融通 ゆうずう アパートを借りるのにお金が必要なので、親に融通してもらった。
擽った くすぐった あまりにも大げさに褒められて、何だか擽ったかった(皮膚の敏感な部分を軽く刺激し、むずむずして笑いたくなるような感じを起こさせる)。
把握 はあく あまりに突然だったので、事態を把握するのに時間がかかった。
日本語能力試験センター第 1 頁,共 15 頁
歪む ゆがむ あまりの痛みに、彼の顔が歪んだ(ゆがんだ)。
差し 支える さしつかえるあまり親しくなりすぎると、仕事に差し支える。
ずるずる ずるずる あやふやな態度で、返事をずるずる(重い物や長い物をゆっくり引きずるさま。少しずつ滑り落ちたり、後退したりするさま。 物事の決まりをつけないさま)と引き延ばす。
回収 かいしゅう アンケート用紙を回収した。
如何に いかにも いかにも、仰る(おっしゃ)とおりです。彼はいかにも優等生のタイプだ。
如何 いか(に)  いかに熱弁(ねつべん)をふるっても、彼に賛同する人はいなかった。
空しい むなしい いくら働いても、生活が楽にならないので、空しい(空虚である。内容がない)。
至って いたって いたって暢気な(性格や気分がのんびりとしていること)弟は、よく宿題を忘れる。
気軽 きがるい つでも気軽に飲める本格的な味の缶コーヒーが増えてきた。
悲観 ひかん いつまでたっても成績が上がらないのを悲観して、退学してしまった。
無口 むくち いつも無ロ(口数の少ないこと。おしゃべりでないこと。また、そのさまや、その人。寡黙)なのに、今日はうれしいことがあったのか、よくしゃべる。
タイミング タイミング いつ頼みごとを切りだそうかとタイミングを見計らっている。
今更 いまさら いまさら謝られ(あやまられ)ても、もう遅い。
臆病 おくびょう うちの犬は、図体は大きいのに臆病で、猫を見ても逃げる。
練る ねる うどんは、粉に水と塩を加えて(くわえて)よく練って作る。
嵩張る かさばる おみやげが嵩張って(物のかさが増す。体積が大きくて場所をとる)、スーツケースの蓋(ふた)が閉まらない。
貶す けなす お気にいりの洋服をけなされ、彼女は機嫌が悪い。
トラブル とらぶる お客さまとのトラブルは絶対避けてください。
物好き ものずき お金にもならない研究を、一生懸命やるなんて物好きな人だ。
浪費 ろうひ お金の遣い道を考えて、浪費を防ぐ(ふせぐ)。
愛想 あいそ お酒ばかり飲む夫(おっと)に愛想を付かした妻は、離婚した。あの店員は愛想がよい。
和やか なごやか お茶を飲みながら和やかに語り(かたり)合った。
定まる さだまる お天気が定まらない(さだまらない)ので出発できない。
ふりふり お年寄りが困っていたら、知らないふり(見せかけの態度や動作。ようす)をせずに助けよう。
ぺこぺこ ぺこぺこ お腹がすいてぺこぺこ(物が凹んだり歪んだりする音や、そのさまを表す語)だ。
粉々 こなごな ガラスが割れて粉々になった。
きっちり きっちり きっちり(すきまやずれがないさま。ぴったり、時間や数量に端数がないさま)3時に、この場所で会いましょう。
受け 止める うけとめるキャッチャーは、ピッチャーが投げた鋭い(するどい)変化球を受け止めた。
一目 いちめ グラフに表すと、結果は一目瞭然(りょうぜん)だ。彼女の才能はだれもが一目置く。
こうこう こうこう クリスマスのイルミネーションが、夜空にこうこう(きらきらと輝くさま。明るく照るさま)と輝いていた。
はっと はっと けがが意外と軽かったので、ほっと(思いがけない出来事にびっくりするさま、急に気づいたり思いあたったりするさま)した。
そっぽ そっぽ けんかした後、妹は呼んでもそっぽ(よその方向、別の方)を向いて返事をしなかった。
こつ こつ こつ([接頭]《接頭語「こ.小.」に促音が加わったもの》形容詞、ときに動詞に付いて、いささか、相当に、はなはだしく、などの意を添える。)をつかんでから、商売がうまくいくようになった。
渋い しぶい このお茶は渋すぎる(しぶすぎる)。彼女は若いわりに、洋服の好み(このみ)が渋い(しぶい)。
弾く はじく このコートは防水加工がしてあって水を弾く。
華奢 きゃしゃ このドレスは、華奢な感じの女性に着て欲しい。
利点 りてん このファクスの利点は、普通紙が使えることだ。
細やか こまやか このペンダントは、模様が細やかで美しい。下町は人情がこまやかだ。
枯れる かれる このまま才能が枯れていってしまうのだろうか。
暗示 あんじ この絵の曲線(きょくせん)は、人間の叫び(さけび)(大声をあげること。思いでする主張)を暗示しているそうだ。
気品 きひん この絵は、実に巧みに描かれているが、気品(どことなく感じられる上品で気高い趣)に欠ける。
すみやか すみやか この件に関しては、速やかに対策を立てる必要がある。
延べ のべ この建物の延べ床面積は500平方メートルだ。
好ましい このましい この頃、好ましく(感覚的に好きである。感じがいい。このもしい)ない事件が続いている。
一息 ひといき この仕事が終わったら、一息入れてコーヒーでも飲もう。
労力 ろうりょく この仕事には多くの労力を費やした(ついやした)。
携わる たずさわる この仕事に携わるのが私の小さい時からの夢でした。
込める こめる この手料理は、母が心を込めて作ったものだ。
辻褄 つじつま この小説は前半と後半で矛盾があり、話の辻褄(「辻」は裁縫で縫い目が十文字に合う所。「褄」は着物の裾の左右が合う所、合うべきところがきちんと合う物事の道理。)が合わない。
屈折 くっせつ この小説家の心理状態には、屈折したものがある。
準じる じゅんじる この場合は、今までの規則に準じて処罰(しょばつ)するしかない。
名高い なだかい この村はブドウの産地として名高い。
日本語能力試験センター第 2 頁,共 15 頁
温和 おんわ この地方は、気候が温和なため、みかんの栽培に適しているそうだ。
シック しっく この部屋のインテリアはとてもシック(いきなさま。あか抜けしているさま。CHIC、フランス語)だ。
共感 きょうかん この本の著者(ちょしゃ)の意見に共感した。
万能 ばんのう この薬は万能で、どんな病気にも効く。
適宜 てきぎ この料理は、仕上げにパセリを適宜散らすと良いだろう。
到底 とうてい これだけ点差をつけられては、とうてい勝てないだろう。
値打ち ねうち これは古い品だが、骨董(こっとう)品としての値打ちはない。
強いる しいる こんな雨なのだから、強いて出かけることはない。
出くわす でくわす こんな所であなたと出くわす(偶然に出会う。ばったりと会う。出会す)なんて、思いもよらなかった(考えもしなかった)。
配列 はいれつ コンビニやスーパーでは、商品の配列に相当のエ夫がある。
さっぱり するさっぱりするシャワーを浴びてさっぱり(不快感やわだかまりなどが消えて気持ちのよいさま。すっきり)した。
味覚 みかく スイカは、夏の味覚として親しまれて(したしまれて)いる。
かき回す かきまわす スープの鍋を掻き回すと、良い匂いがした。
裾す そス カート丈が長いので、5ゼンチメートルくらい裾を上げた。
急かす せかす すぐに出発しますから、そう急かさないでください。
兼用 けんよう そのTシャツは男女兼用だ。
罅 ひび そのアパートは、建ってから30年にもなるので、壁に罅が入っている。
畔 ほとり そのホテルは、湖の畔(ほとり)にあって景色が良かった。
目下 もっか その件については、もっか(目の前。すぐ近く。眼前)検討中なのでもう少しお待ちください。
要する ようする その仕事には、少なくとも1週間を要する。
声明 せいめい その小国の指導者は、内外に緊急声明を発表した。
マスコミ ますこみ その小説は、テレビや雑誌などのマスコミ(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ・映画などのマスメディアによって、不特定多数の人々に対して大量の情報が伝達されること、MASS COMMUNICATION)に取り上げ
兆し きざし その少年が罪を犯すような兆しは、学校でもまったくなかった。
共鳴 きょうめい その政治家の発言に共鳴して、その人の属する(ぞくする)政党に入った。
面する めんする その部屋は大通りに面しているので、車の音がうるさい。
ぞんざい ぞんざい ぞんざい(いいかげんに物事をするさま。投げやり。粗略)な受け答えをすると、その人自身の印象を悪くします。
初耳 はつみみ そんなこと知らなかった、初耳だ。
突っ張る つっぱる そんなに最後まで突っ張る(ゆるみがなく強くはる。自分の意見を曲げずに強く言い張る。程度が並はずれている)のなら、もう勝手にしなさい。
汚らわしい けがらわしい そんなひどい噂話は、聞くのもけがらわしい。
中傷 ちゅうしょう そんな噂は、私を落としれるための中傷に過ぎない。
さぞ さぞ そんな手紙が届いたなんて、さぞ([副].あとに推量の語を伴って.未知の経験を目前のことのように想像したり、他人の経験に共感したりするさま。さだめし。きっと。さぞかし)びっくりなさったことでしょう。
紛れる まぎれる たいくつな時、音楽を聞いていると、気が紛れる(入りまじって区別がつかなくなる。また、はっきりしなくなる)。
腕前 うでまえ たいした腕前だ。結婚して3年もたつと、料理の腕前(巧みに物事をなしうる能力や技術。手並み。技量)も上がる。
完璧 かんぺき たくさん勉強したので、これでテストの準備は完ぺきだ。
微塵 みじん たまねぎを微塵切り(非常にこまかいちり)にする。もうけるつもりは微塵(物が割れたりして、非常にこまかくなること)もない。
過ち あやまち だれでも若い時は、過ち(あやまち)の一つや二つは犯す(おかす)。
自惚れ うぬぼれ ちやほや(相手の機嫌を取るようなさま)されて育った彼は、自惚れ(うぬぼれ)慢心、過大評価、気まぐれ、妄想)が強い。彼女は美人だと自惚れている。
思い付き おもいつき ちょっとした思い付きから大発明が生まれることもある。
つくづく つくづく つくづく(物事を、静かに深く考えたり、注意深く観察したりするさま。物事を痛切に感じるさま)会社が嫌になった。
体裁 ていさい デーパーティの会場を体裁よく飾る(かざる)。
夜更け よふけ テストの前日は、夜更けまで勉強していた。
てっきり てっきり てっきり(確かだと思っていた予想・推測が反対の結果となって現れた場合に用いる語。きっと)あなたの上司だと思い挨拶したが、どうも人違いだったようだ。
摘む つむ どうぞ手で摘んで食べてください。
如何にか どうにか どうにか彼はこの窮地(きゅうち)を切り抜けた。
転じる てんじる ドラマでは、急に場面が転じて10年後になることがある。
舐める なめる ネコは体を舐めて傷を治す。試験を嘗めてかかつたら、0点を取ってしまった。
着飾る きかざる パーティーには、思いきり着飾って出かけましょう。
音色 ねいろ バイオリンの音色(ねいろ)にはどこか寂しさがある。
割り込む わりこむ バスを待つ列に割り込む(無理に押し分けて入り込む)人がいたので、注意した。
掠る かする バットは、ボールに掠っただけだった。
日本語能力試験センター第 3 頁,共 15 頁
ふんだん ふんだん ハリウッド映画は、資金をふんだん(絶え間なく続くさま。転じて、あまるほど多くあるさま。豊富)に使って作られるので、豪華で面白い。
瞬き まばたき びつくりして、瞬きもせずに相手の顔を見つめた。
ひょっとひょっとひょっと(不意に。思いがけず。もしかして。万一)したら雨が降るかもしれないから、傘を持って行こう。
逞しい たくましい ひ弱だった彼も、苦労してからすっかり逞しくなった。
歓声 かんせい プール開きの日、プール中に水飛沫(みずしぶき)と歓声があがった。
没収 ぼっしゅう ブランド品のにせものを製造していた業者が逮捕され、製品は全部没収された。
斑 ぶち ペンキの塗り方にむらがあって、濃いところと薄いところがある。
惚ける ほうける ほうけるこの写真はピントが惚けている。
相応しい ふさわしい ホテルでのパーティーには、その場に相応しい服装で出かける。
発足 ほっそく ボランティアの連絡組織が発足した。
入手 にゅうしゅ マイケル・ジャクソンのコンサートの切符は、入手が困難だ。
手本 てほん まず手本を見せますから、後から自分でやってみてください。
成り立 たないなり たたないみんなが法律を守らなければ、社会は成り立たない。
半端 はんぱ みんなで分けたら半端が出たので、ほしい人に余計にあげた。
不当 ふとう みんなと同じように働いているのに、私だけ給料が不当に低い。
弁解 べんかい みんなに迷惑をかけたのだから、弁解するより、まず謝る(あやまる)のが先だ。
無暗に むやみに むやみに山の木を切ると、洪水の原因になる。
今だ いまだ もう12月だというのに、私はいまだに志望校を決めていない。
乏しい とぼしい もう三ヵ月も失業中なので、貯金が乏しくなってきた。
軌道 きどう モノレールは、1本の軌道にまたがって走る。
~増しましランチにコーヒーをつけると、100円増しになります。
丸ごと まるごと リンゴを切らないで、丸ごと齧る(かじる)。
根気 こんき レース編みは、根気(物事を飽きずに長くやり続ける気力)のいる仕事です。
真に まことに わざわざお見舞いにきていただき、誠にありがとうございました。
態々 わざわざ わざわざ遠いところをおいでいただき、ありがとうございました。
恐れ入る おそれいる わざわざ届けていただき、恐れ入り(自分にとって過分と思われる目上の人の行為に対しての感謝の気持ちをあらわす挨拶。大変ありがとうございます)ます。
繁盛 はんじょう 安くてうまいラーメンが評判になって、お店が繁盛している。
保つ たもつ 安定した生活を保つためには、最低限の収入が必要だ。
食い違う くいちがう 意見が大きく食い違い、議論にもならなかった。
堂堂 どうどう 意見を発表する間、堂々とした態度を崩さない(くずさない)ようにした。
配分 はいぶん 遺産の配分を巡って、相続人(そうぞくにん)の間で争い(あらそい)が起きた。
手遅れ ておくれ 医者に見せた時には、病気はかなり進行していて、最早(もはや)手遅れだった。
滲む にじむ 一生懸命働く父の額には、汗が滲んでいた。
馴れ馴れしい なれなれしい 一度お茶を飲んだだけなのに、恋人のように馴れ馴れしい態度をとる。
遣り通す やりとおす 一度やると決めたことは遣り通す(最後までやる)。
物足りない ものたりない 一泊だけではものたりない気がして、もう一日泊まることにした。
一連 いちれん 一連の問題解決にむけて、話し合いが行われている。
鬱陶しい うっとうしい 雨が多く、鬱陶しい天気が続いている。
脆い もろい 雨で地盤が脆く(もろく)なっているので、崖(がけ)崩れ(くずれ)に注意が必要だ。
野外 やがい 雨のため、野外でのパーティーは中止になった。
見込み みこみ 雨は今日いっぱい降り続く見込みだ。
はらはら はらはら 運転手がスピードを出すのではらはらした。桜の花弁(はなびら)がはらはら(小さいものや軽いものが、静かに続けて落ちかかるさま)と舞う(まう)。
催すも よおす 運転中眠気を催したので、車を止めて暫く(しばらく)眠った。
必修 ひっしゅう 英語は必修だが、美術は選択科目だ。
乃至 ないし 英語を学ぶために、アメリカ乃至(あるいは。または)イギリスに行きたい。
無論 むろん 駅まで遠いと、通勤には無論、買い物にも不便だ。
ぐっと ぐっと 駅を出ると電車はぐっと(瞬間的に力を入れるさま。また、物事を一息に行うさま)スピードを上げた。
揺さ振る ゆさぶる 演奏のすばらしさに、心を揺さ振られた。
救う すくう 縁日(えんにち)の屋台(やたい)で金魚をすくう。
微か かすか 遠くのほうから微かに波の音が聞こえる。
効き目 ききめ 塩分制限の効き目が出始め、近頃(ちかごろ)血圧が安定している。
のぞましい 応募書類は、事前に書いてくることが望ましい。
日本語能力試験センター第 4 頁,共 15 頁
望ましい きっぱりきっぱり押し売りのような売り方なので、きっぱり(態度をはっきりと決めるさま)と断わった(ことわった)。
腫れる はれる 殴られて、目の回りがはれた。
被れる かぶれる 化粧品で肌が被れ、かゆい。彼はすっかり哲学に被れている。
宿命 しゅくめい 何をやっても失敗ばかり、これが宿命なのだろうか。
空ろ うつろ 何を考えているのか、高橋さんの瞳は、ぼんやりと空ろだった。
何気ない なにげない 何気なく口にした一言が人を傷つける(きずつける)こともある。
懲りる こりる 何度も失敗しているが、彼は懲りずにまた商売を始めた。
ばてる ばてる 夏の暑さに、すっかりばてて(《「疲れ果てる」の「果てる」から出て、もとスポーツ選手などの間で用いられていた語》すっかり疲れてしまう)しまった。
無駄使い むだづかい 夏は雨が少なく、水不足になるので、水の無駄遣いはやめよう。
橋渡し はしわたし 家を売りたい人と買いたい人がいたので、その橋渡しをした。
ぶらぶら ぶらぶら 暇なので、町をぶらぶら(ぶら下がって揺れ動くさま、成す事もなく毎日を暮らすさま)した。定年退職した父は、家でぶらぶらしている。
内緒 ないしょ 花びんを割ってしまったことを、父には内緒にしておいた。
煌びやか きらびやか 花嫁(はなよめ)は、煌びやかな衣装に身を包んでいた。
尽きる つきる 我武者羅(がむしゃら)に働いてばかりいると、体力が尽きてしまう。
本格 ほんかく 画家の弟子になって、油絵を本格的に学んだ。
根回し ねまわし 会議の前に出席者に根回し(樹木などの移植のに、広がった根を根もとを中心に残して切り、細根の発生を促すこと。 交渉や会議などで、事をうまく運ぶために、あらかじめ手を打っておくこと)しておいたので、提案は健全けんぜん会社経営が健全である。彼は健全な肉体と精神を兼ね備えて(かねそなえて)いる。
若しくは もしくは 解答用紙には、鉛筆もしくはシャープペンシルで記入すること。
任命 にんめい 開発チームのリーダーに任命されて、責任の重さを感じた。
持て成すもてなす外国からのお客様を、日本料理でもてなした(人を取り扱う。待遇する。あしらう)。
身振り みぶり 外国語がわからなくても、身振り手振りで何とか通じる。
気兼ね きがね 咳が止まらず、コンサートの間中、まわりの人に気兼ね(他人の思わくなどに気をつかうこと。遠慮)をした。
隔たる へだたる 街から遠く隔たった農村に、彼女は暮らしている。
がいとう がいとう 該当事項に丸印をつける。卒業論文を書くために、街頭でアンケート調査をすることにした。
安っぽい やすっぽい 革製と比べて、ビニール製の靴は安っぽく(品物が劣っていていかにも値うちがないように見えるさま)見える。
置いて おいて 学業においても、運動においても、彼の右に出る者はいない。
何だかんだ なんだかんだ 学校を卒業してから、何だかんだて20年になる。(ああだこうだ、あれやこれや、なんのかの、なんだかだ)
興じる きょうじる 学生でありながら、芝居に興じて(楽しむ)、学業を疎かにしている。
町町 まちまち 学生の国籍はまちまちで、中国人もいればアメリカ人もいる。
反発 はんぱつ 学生の反発が強いので、夏休みの補習は中止した。
台無し だいなし 楽しみにしていたキャンプも、雨で台無しに(ひどく汚れたり傷んだりして、役に立たなくなること。)なった。
割り当て わりあて 割り当ての仕事をきちんとこなす。
染みる しみる 寒さが厳しく、骨身にしみる。Tシャツの背中に汗がしみ出ている。
がっく りがっくり 完走した途端、がっくり(急に折れ曲がったり、くずおれたりするさま)と膝をついた。不合格と知り、がっくりときた。
浸す ひたす 干し(ほし)椎茸(しいたけ)は、水に浸して、戻してから料理する。
内心 ないしん 間に合ったから良かったものの、内心冷や冷や(ひやひや)した。
提携 ていけい 関連企業との提携が、唯一残された会社再建の道です。
瞑る つむる 顔の前で手を叩かれる(たたかれる)と、人は思わず目を瞑る。
月並み つきなみ 企画会議は長時間に及んだが、月並みな(毎月きまって行われること、月に一度ずつあること)案しか出なかった。
格差 かくさ 企業によって、社員の待遇に格差がある。
還元 かんげん 企業の利益を、文化事業で社会に還元する。
固める かためる 基礎をしっかり固めて建てたビルだったので、地震の被害も少なかった。
納入 のうにゅう 期限までに授業料を納入する。
見計らう みはからう 帰宅する時間を見計らって(時間などのおおよその見当をつける)、友人を訪ねた。
気紛れ きまぐれ 気紛れに布を繋いで(つないで)いったら、きれいなパッチワークの作品になった。
遠ざかる とおざかる 汽笛がだんだんと遠ざかる。
反する はんする 規則に反すると、罰を与えられる(あたえられる)。
同感 どうかん 記事を読んで、著者の主張には同感できるところが多々あった。
迅速 じんそく 客の苦情を迅速に処理する。
切り替える きりかえる 休日には、頭を切り替えて、仕事を忘れたほうが良い。
日本語能力試験センター第 5 頁,共 15 頁
所在 しょざい 宮城県の県庁所在地は仙台だ。
申し出る もうしでる 急いでいる人は申し出て(意見や希望などを、自分から言って出る)ください。
施す ほどこす 救急車が到着する前に、応急処置を施した。
仮 かり 救急隊員は、かりの処置だけ行い、医者に任せた(まかせた)。これは仮のたとえ話だ。
手当て てあて 給料には家族手当や住宅手当が含まれて(ふくまれて)いる。
巧みたくみ漁師は、巧みに網を操って(あやつって)魚を追い込んでいく。
目論見 もくろみ 競馬で一儲け(ひともうけ)しようという目論見(もくろむこと。また、その内容。計画。企て)が外れて、大損(おおぞん)をした。
剥ぐ はぐ 強盗は、身包み(みぐるみ)はいですべてを持ち去った。
普遍 ふへん 教科書の記述は、普遍的なものが望ましい。
~割わり教室にいる人の3割はめがねをかけている。
差し掛かる さしかかる 橋の上に差し掛かった(ちょうどその時期になる。ある場面になる)時、向こうからやってくる母を見つけた。
仕入れる しいれる 近所の付き合いで、商店会の行事に寄付を強いられた。その日の朝に仕入れた新鮮な材料で、料理を作る。
くっきり くっきり 空に、飛行機雲が、くっきり(物の姿や形が非常にはっきりとしているさま)と見える。
省みる かえりみる 偶(たま)に昔のことを顧みると、新たな気分になる。過ちを省みない人は、進歩しないと思う。
ぶかぶか ぶかぶか 靴がぶかぶか(身に着ける物が大きすぎて、緩んでいるさま)だったので、走ったら脱げてしまった。
緩む ゆるむ 靴の紐(ひも)が緩んだので結び直す(むすびなおす)。
危害 きがい 熊が人に危害を加える事件が起こった。
誂える あつらえる 兄は、既成服に合わない体形なので、服を誂えて(あつらえて)(注文して作らせること。また、そうした品物)いる。
生やす はやす 兄は最近口髭(くちひげ)を生やしている。ついに彼も、この土地に根を生やした。
嵌まる はまる 型に嵌ったこれまでの生活を捨て、自由に生きることにした。
何卒な にとぞ 契約の件は、何卒よろしくお願いします。
心掛ける こころがける 敬語の使い方の心得がないようでは、社会人として失格だ。
抜け出す ぬけだす 経済は、いよいよ不況を抜け出して、好況の局面に入った。
~界~かい芸能界で長く生きていけるのは、ほんの一部の人だけだそうだ。
強請る ねだる 結婚10年目の記念に、妻は夫にダイヤモンドの指輪を強請った。
捲る めくる 月が変わったので、カレンダーをめくる。
だるい だるい 月曜の朝は、少し体がだるい(疲れや病気などで、からだを動かすのがおっくうである。かったるい)ように思う。
増して まして
健康な人でさえ、この暑さは堪える(こたえる)、まして(いっそう。さらに。もっと)病人は、尚更(なおさら)だ。
何より なにより 健康には睡眠が何よりだ。漫画が何より(抜きんでていること。それよりほかにないこと)好きだ。
見積もり みつもり 建設会社に、建築費の見積りを出させる。
見通し みとおし 建物は今週中に完成する見通しだ(初めから終わりまで見つづけること)。
迫害 はくがい 権力者の迫害(はくがい)に耐えて正義を貫いた。
懐く なつく 犬好きの山田さんにはどんな犬でもよく懐く。
厳密 げんみつ 厳密な審査の末、彼女が選ばれた。
負う おう 現在の彼の成功は、母親の教育に負うところが大きい。失敗した責任を負う。
綻びる ほころびる 古いシャツの縫い目が綻びていた。
必然 ひつぜん 古いものが消え去り、新しいものが主流になるのは、歴史の必然だ。
軋む きしむ 古い建物の中を歩くと、床が軋んで(きしんで)鳴った(なった)。
下取り したどり 古い自動車を下取り(商品の代金の一部に当てるものとして、購入した客から古くなった同種の品物を引き取ること)してもらい、新車を少々安く買った。
和風 わふう 古めかしい(るめかしい)風旅館に泊まる。
解ける とける 固く結ん(むすん)であったので、紐がなかなかほどけなかった。
円滑 えんかつ 交渉が円滑に進んで安心した。
募る つのる 交通安全の標語を、広く一般から募ることにした。
とんだ とんだ 交通事故で人を死なせるなんて、とんだ(話し手の判断の範囲を越えていることをさしていう、意外な、思いのほかの)ことをしてしまった。
巧妙 こうみょう 光沢(こうたく)こんな美しい光沢の生地は見たことがない。
囀る さえずる 公園では、あちこちで小鳥が囀っている。
目途 めど 工事が遅れていて、完成の目途(目指すところ、目当て、また、物事の見通し)がつかない。
交える まじえる 講師は冗談を交えて(つけ加えて一つにする、加え入れる)面白く話したので、難しい講義も退屈しなかった。
禁物 きんもつ 高血圧の人に、潰物など塩分の多い食物は禁物です。
清清しい すがすがしい 高原の風と空気は清清しい。
連なる つらなる 国境近くに山々が連なっていた。
日本語能力試験センター第 6 頁,共 15 頁
自ずから おのずから 今、何に興味があるか考えれば、自ずから、自分の進むべき道が見えてくる。
手元 てもと 今あなたの手元にある印鑑をお借りしたいのですが。
白状 はくじょう 今だから白状(隠していた事実や自分の犯した罪を申し述べること)するが、実は昔、悪いことをしたことがある。
コマーシャル コマーシャル 今の子どもは、コマーシャルのおかげで、何でも知っている。
だぶだぶ だぶだぶ 今の若者のあいだでは、だぶだぶ(容器に液体がたくさん入っていて揺れ動くさま。衣服などが大きすぎてゆるいさま。また、太りすぎ)のズボンが流行している。
仕切る しきる 今回のパーティーの進行を、彼が仕切る。部屋を二つに仕切って(境を作って他と区別する、隔てとなるものを設けて、いくつかの部分に分ける)姉妹で使う。
覆す くつがえす 今回の発見は、これまでの定説を覆す歴史的なものだ。
上回る うわまわる 今月の売上は、先月を大幅に上回っている(ある基準数量を超える、予定量以上になる)。
嵩む かさむ 今月は冠婚葬祭(かんこんそうさい)が多かったので、出費が嵩んだ。
連休れんきゅう今度の連休には、2泊3日で温泉に行く。
しくじる しくじる 今度はしくじら(遣り損なう、失敗する)ないよう 、準備を万全にして試験に臨んだ(のぞんだ)。
奢る おごる 今度夕食を奢るから、今日の残業替わってくれない?
個別 こべつ 今日から2年生の個別指導が始まる。
旧知 きゅうち 今日の会は、旧知の人ばかりの集まりです。
下調べ したしらべ 今日の公開授業のため、入念な下調べをした。
自棄 やけ 今日はやけに(「自棄」の意から、度を越して程度の甚だしいさま)お客が多くて、閉店前に売り切れてしまった。
切実 せつじつ 今年の夏の水不足は切実だ。
殊に ことに 今年の冬は殊に冷え込みが厳しい。
遅くとも おそくとも 今夜は、遅くとも8時には帰るよ。
何なり なんなり 困ったが、どうぞ遠慮せずに何なりと相談してください。
逃げ出す にげだす 困難にぶつかって逃げ出していては何も解決しない。
賭け かけ 佐藤さんは賭けごとに夢中になって、本業を疎かにしている。
小柄 こがら 詐欺師は巧妙な手口で、被害者を信用させた。
廃れる すたれる 最近の流行は、すぐに廃れる(すたれる)。
重んじる おもんじる 最近は、学歴よりも能力を重んじる企業が増えてきたそうだ。
紛らわしい まぎらわしい 最近は似たような名前の会社が多いので、紛らわしい。
専ら もっぱら 最近は忙しいので、専ら外食だ。
控える ひかえる 最近太ったので、甘い物を控えている。大切なことを手帳に控えて置く。
蕩ける とろける 最高級のフランス料理を食べて、舌がとろけそうだった。
使用 しよう 最早同にも仕様がなかった。箱の中にやり方の書かれた仕様書がある。
打ち明ける うちあける 妻に転職したいと打ち明けたところ、賛成してくれた。
拘る こだわる 済んでしまったことに、いつまでもこだわっていてもしようがない。
物資 ぶっし 災害にあった国に、食料や医薬品などの物資を援助する。
肝心 かんじん 細かいことに気を採られて(とられて)、肝心な点を見落とす。
並び ならび 裁判官、検事並びに弁護士は、司法試験に合格しなければなれない。
反る そる 材木は乾燥させないと、あとで床板(ゆかいた)などが反る。
ばら撒く ばらまく 財布の口が開いていたのに気付かず、小銭をばら撒いて(ばらまいて)(ばらばらに散らして撒く。方々にまき散らす)しまった。
手順 てじゅん 作業に入るまえに手順を確認しておく。
一挙に いっきょに作品を一挙に完成させる。
鼾いびき 昨夜は、同室の原田さんの鼾(いびき)がうるさくて、眠れなかった。
野生 やせい 山に近い村には、時折、えさを求めて野生の猿がやってくる。
意気込む いきごむ 山下さんを説得しようと、意気込んで訪ねた(たずねた)のに、留守(るす)だった。
嫌に いやに 山中さんは、今日に限って、いやに大人しい。
すれ違い すれちがい 山登りの時は、知らない人同士でも、擦れ違いざまに声を掛け合う。
論理 ろんり 山本さんの考え方は、極めて(きわめて)理的だ。
体つき からだつき 山本さんは、モデルのような体つき(筋肉のつき方や骨格など、外部に現れた身体の状況・形)をしている。
捗る はかどる 仕事が思ったより捗った(仕事が順調にどんどん進む)ので、早く帰ることができた。
ノイローゼ ノイローゼ 仕事が性格に合わなかったせいで、ノイローゼ(NEUROSIS神経症)になった。
未練 みれん 仕事に未練(執心が残って思い切れないこと。あきらめきれないこと。熟練していないこと)はあったが、出産を機に会社を辞めることにした。
手回し てまわし 司会者の手回しがよかったので、式は順調に進んだ。
見逃す みのがす 子どものいたずらだから、見逃して(見ていながら気づかないでそのままにする。見落とす。未定ながら、咎めない。大目に見る)やろう。