2010-07-01 10:54:10雪子

妊娠前後の身体の変化

妊娠についてあまり書くつもりはない・・・と書いたものの、妊娠は現在私の生活の最大の関心事なので、「メモしておきたい」ことは、やはり妊娠関連の話題になってしまいます。

日本に帰って何人かの人に妊娠・出産の経験を伺いました。一言で「つわり」といっても、人それぞれだし、同じ人でも毎回の妊娠・出産の過程はかなり異なるようです。どうしてそうなったのか、説明できないところがまた面白いです。

だから、経験者のお話は参考になるともいえるし、参考にならないともいえます。実際にすぐに役に立つマニュアルのようなものを引き出そうとして、経験者の話を聞いてもあまり参考になりませんが、一人の女性の身体経験、一人の子どもの誕生物語として聞けば、非常に興味深いのです。

私の場合の大きな変化は、体温が上昇したことです。クーラーのガンガン効いている部屋や電車の中でも長袖を着込まなくても平気ですごせるようになりました。

次に、情緒の安定があげられるでしょう。雑誌などでは、妊娠期間中は情緒が不安定になるので、周囲による妊婦のケアが大切・・・と書かれていますが、私は、妊娠した後の方がずっと情緒が安定しています。生理不順のときにイライラが爆発しやすいように、本人にそのつもりはなくとも、怒りっぽくなったりするのはホルモンと関係があるのだなあ、といまさらながら感心しています。ただ、妊娠初期にとても眠く、集中力が落ちたときにとても憂鬱な気持ちになったことがありました。あのときは、全く本を読むことが出来ず、文章を書くことも思考することも出来なかったので、本気で「自分はバカになってしまった」と思いつめたからです。安定期に入って、ちゃんと毎日読書が出来るようになってからは、ひどい抑うつ状態に陥ることはなくなりました。ホルモン、侮りがたしです。

ひどい眠気に襲われる。これは満三ヶ月をすぎるまで大変でした。とにかく家事の合間にちょっと座っただけでもすぐに居眠りが出来るような状態でしたから。お仕事をされている妊婦はどうやって乗り切っているのだろう、と思いました。中期に入り、やはり眠気に襲われますが、起きているときは頭がはっきりしているので、たくさん寝てしまっても、起きているときに家事をこなせるので、焦ったり、憂鬱な気持ちになったりすることはありません。

町を歩いて写真を撮るのは私のささやかな「フィールドワーク」でしたが、最近どこに行っても周りをきょろきょろ見回して写真を撮影するということができなくなりました。無理すれば出来るのでしょうが、「一人で歩く」チャンスがほとんどないこと、外である場所にゆっくり滞在して写真を撮るといったことが難しくなったためなのでしょう。あとは、やっぱり自分の関心が外部空間よりも、自分の身体を守ることに集中してしまっているせいかもしれません。とくに意識的にそうしているわけではないのですが、この数ヶ月間を振り返ってみると、どうやらそういうことらしいです。

このようなメモが一体なんの役に立つのかはまだ分かりません。ある程度量がたまってみないと、自分が何に関心を持っているのかもはっきりしてこないと思います。何はともあれ、体調が安定している中期にできるだけ文章を書いたり、本を読んだりしておこうと思っています。







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