ちょっと前のことですが、知人とおしゃべりしていたときに感じたことです。
ときどき、子育て中の私の知人から「うちの子は幼稚で、まだ○○の映画を見ているのよ」とか「うちの子はちっとも勉強しなくて」といった話を聞かされることがあります。そのときたまたま彼女の子どもがそばにいて、しかもその子から知的好奇心のかけらも見出せないとき、私はなんともいえない気持ちになります。
こういう類の話を聞くたびに心の中で思うのは、子どもがいい年をしてもまだ幼稚園や小学校的学年が視聴するようなテレビ番組や映画を見ていたとしたら、その子どもに問題があるのではなく、年齢に見合った作品の存在に気づかせる努力をしていない親や周囲の大人の方に問題があるということです。もし親や周囲の大人が教養豊かで、子どもたちに適切なアドバイスが出来れば、子どもたちも変わってくるのではないでしょうか？
それと、「うちの子は幼稚で」とか「うちの子は○○ができなくて」という自らの子どもの幼児性、未成熟さを他人に強調することは、本人が自覚しているか否かはともかく、「自分はまだこの子たちに必要とされている」ということを周囲のものに理解させたいという気持ちの表れじゃないかなと思うことがあります。だから、確かにこういう母親は子どもたちの面倒をちゃんと見ているかもしれないけれど、自分のアイデンティティを崩壊させないために未成熟な子どもを必要としているので、結果的には子どもの知的発達を妨げるような気がします。まともな会話が出来るようになったら、1人の対等な人間として子どもと接しても良いんじゃないかな？と思います。でも、実際に子育てしてみないと分からないのでしょうか？まだよく分かりません。