2006-08-19 20:18:07雪子

従臨時工到社長

以下是朝日新聞的報導。
http://www.be.asahi.com/20060819/W11/16DNS161.html

現場主義に徹し、パートから社長に
ブックオフコーポレーション社長
橋本真由美さん(57歳)

 41歳まで、子育てにいそしむ専業主婦だった。想像もしたことのない人生へとかじを切らせたのは、1枚の求人ちらし。
 「誰でもできます お好きな時間で 時給600円」
 長女が高校生になり、「教育費でも稼ごうかな」と思い、創業間もない神奈川県相模原市の古本屋のパートに応募した。
 以来、16年。「おせっかいで、ずうずうしいおばさん」は、この6月、東証1部上場を果たした会社の社長になった。
 若いころばりばり仕事をした経験も、経営を学んだこともない。でも、創業者の坂本孝会長(66)が挙げるトップの3条件「現場で一心不乱に稼ぎ、人を育て、社員を魅了できる」を満たす人は、他にいなかった。
■    ■
 読み終えて本棚からあふれた本を、週刊誌以外ならたいてい買い取る新しい形の古本屋。職場では、パートたちが自由に発想を出し合い、一から店をつくっていく。眠っていた素質が目を覚ます。遠慮はしなかった。
 古本屋というと、昔の質屋のようでイメージが古く、若い女性は店に入りづらい。そう思って、蛍光灯を増やし、店内を明るくしてみた。文庫本も作者別に並べた。「本買います」というキャッチコピーは「読み終わった本 お売りください」に変える。1年4カ月後、夫の扶養家族ではなく、思いっきり働こうと、正社員になる。
 「よい母、よい妻が目標でした。でも、夫の出世や娘の成績とは比べものにならない喜びがあると、気づいたんです」
 ブックオフは、いま中古本のチェーン店が国内に約870、海外にも米国やフランスなどに8店ある。年間の総販売数は約2億5000万冊と、紀伊国屋書店の2倍以上に達する。社長になっての目標は、3年後に国内外で1200店にすることだ。
■    ■
 「現場主義」を掲げるトップは多いが、その場でしかったりほめたりする人は、そう多くない。
 7月、開店日を迎えたブックオフ平塚豊田店(神奈川県平塚市)。店に着くと、新社長はずんずんと突き進み、本や棚の並べ方、ポスターの張り方、レジの対応など、オープンぎりぎりまで次々に指示を飛ばす。社員は小走りになり、ついていくのに必死。磨かれた「気づき」の鋭さに、圧倒されそうになる。
 「レジの用意はきちんとできてる?」「道路の落ち葉は掃いて」。口調は厳しい。でも、必ず、どこかに励ましの気持ちが伝わる言葉を織り込んでいる。パートの主婦には「主婦だからこそ頑張って。あなたたちにかかっている」と、さりげなく声をかけ、店をあとにした。
 毎月初め、自宅の布団の中でせんべいをかじりながら、前月の営業の数字を眺めるのが楽しみだ。「いい人でなくていい。うるさいおばさん、でいい。会社のために、鬼になります」
 厳しさと優しさ。そのバランスが、多くの人を魅了する。
文・伊藤裕香子
写真・戸村 登

■主婦の経験より、おせっかいな性格が幸い
 ――橋本さんの社長就任を知って、ブックオフ株を買った個人投資家もいたそうですね。
 橋本 ありがたいことです。10円や20円で本を買わせていただいて、手間ひまかけてきれいに磨き、仕上がった本を100円で売る。パソコンのクリック一つで何億円ものお金を動かすのとは、対照的な労働集約型のビジネスモデル。それを、社員やアルバイト、パートが愚直にやってきた。これからも、奇をてらって株価を動かすことのない形で、やっていきたいです。
■子育てと同じ
 ――でも、店を切り盛りしている大半は20~30歳代の若い人ばかり。心配はないですか。
 橋本 信じることです。ある加盟店さんでは任せられず、ずーっと閉店前の精算に経理担当の社員さんが来て、レジを閉めていた。それでは人が育たないし、モチベーションも上がらない。人育ては子育てと同じ。うちではパートのまま店長になれるし、社員も入社3カ月で店長になれます。
 ――店員向けの200ページのマニュアルは、手作りだとか。
 橋本 本の価格の決め方や棚への並べ方など、2号店のときから手書きでまとめたものが土台になっています。また、そこには書いていませんが、店の全員と本社などからの応援者が集まって、1人ずつ決意表明する「決起会」では、あいさつの仕方や着る洋服まで決まっている。すべてノウハウといえばノウハウ、秘密といえば秘密ですが、特別、難しいものはありません。でも、お金では買えない。よく、マニュアルの流出を心配する人がいますが、持ち出されても、わかるのは氷山でいえば水面上の部分だけ。海の中に沈んでいるものがすごく大きいから、まねをしても、同じような繁盛店はできません。
 ――牛丼の「吉野家」並みの1200店は達成できますか?
 橋本 東京23区と15ある政令指定都市を攻めていきたい。ブックオフって、不思議なんですよ。100~150坪は欲しいけれど、厨房(ちゅうぼう)や大きな設備はいらないし、形や大きさに制約もない。人さえいればどんなところでも店にしちゃうから、結構、候補地はある。1500店くらいまでは可能でしょう。
 ――古本市場で6割を超えるシェアを持ち、安泰ですね。
 橋本 一番のリスクは、社内の慢心や安心です。6割あるからと、ほっとすることが成長を止める。04年に東証2部へ上場した後、社内のムードが伸びきったゴムのようになりました。気づいたら手遅れだった例は、いっぱいある。そうならないために、刺激を自らつくって「仮想危機感」を抱き、人材育成にお金と時間をどんどん費やす。立ち止まる踊り場はないです。
 ――インターネットでの古本販売をどう広げていきますか?
 橋本 連結売上高の82%を占めるブックオフの店以外のビジネスは、坂本(孝会長)が考えていますので、私からどうこう言うのはやめておきます。でも、やっぱり、手にとって本を見られるリアルな店舗があってこそ、ネット事業も強化できるのでしょう。
■違う世界ある
 ――キャリアウーマン、とみられていますね。
 橋本 私は、計画的にキャリアウーマンになる考えなんて、いっさいなかった。パートに出る前の89年ごろ、乳がんと闘って亡くなったジャーナリストの千葉敦子さんの本を読んで、不思議だったんです。死が目前なのに、なぜ抗がん剤のつらさと闘いながら、最後まで仕事にこだわるのか、と。でも、いまならわかります。仕事のやりがいや生きがい、責任感。あのときどうしてもわからなかった気持ちが、わかります。
 ――子育てをしながら働くべきか、迷う女性もいます。
 橋本 私だって、こんな世界があるなんて知らなかった。でも、外に出たら楽しくって、はまって、社員になっていた。みんな、一歩踏み出して、違う世界があることをぜひ知ってもらいたい。親が子どもを殺す怖い事件も、違う世界や生き方があると知っていたら、起きなかったのではないかしら。女性の登用に努力する企業も増えています。現実はまだでも、意識は確実に変わってきたと思う。
 ――主婦の経験が仕事に生きた、という実感はありますか?
 橋本 正直、ないですね。とにかく目の前のことに一生懸命で、キャッチフレーズを変え、大きな声であいさつし、家まで本を取りに行くサービスを考えた。やりくりを考えてきた主婦だからというよりも、おせっかいな性格でいろいろと思いついただけでしょう。
 ――今度は、ご主人が「あの橋本社長のだんなさん」と呼ばれそうです。
 橋本 主人は最初、「きみのような人が社長になったら、みんなの迷惑にならないか」と言っていましたが、もう、あきらめています。私はいま夕食の用意もできませんが、この前、帰ったらモヤシのごまあえがつくってあった。あまりおいしくなかったけど、おいしい、と言ってあげました。主人の手料理には、やっぱり、感動しますね。

◆ 転機 ◆
■「遠慮しあう暇あるPTAと違う」と一喝
 社長に辞表を出したことが2度、ある。
 パートから社員になった91年の秋。店長を務める4号店の売り上げが伸びず、行き詰まりを感じていた。ある日、会議の場で、坂本孝社長の大声が響く。
 「なくていい!」
 遅れてきた人にもお茶を出そうと席を立った途端、怒鳴られた。「ビジネスは時間通りが絶対。遠慮しあう暇があるPTAとは違う。プロになれ」。主婦の集まりなら、お茶を出すのは普通だ。会議の流れを止めてしまうとは、考えもしなかった。
 プロになりきれないジレンマに、そもそも軽い気持ちで始めた仕事だったと思い出す。「辞めれば楽になるかも」と辞表を出すと、社長は何も言わずに灰皿の上で破いた。「辞めないでいいんだ」と、ほっとする。本当は、仕事が好きだった。
 96年夏。新規加盟店のオーナー向けの研修の責任者も務め、自分と同世代の同僚と2人で教えていた。だが、講師役に、経験の浅い若者が送られてくる。
 なんだか、面白くない。
 「もう要らない人間なら、辞めちゃおうよ」。同僚と愚痴を言い合い、「ぐっちおばさん」と呼ばれる。「そろそろ限界」と思い、ワープロに保存してあった5年前の辞表の文書を引っ張り出して持っていくと、社長は今度は、受け取った。
 仕事に区切りがついたら辞めよう。とはいえ、なかなか踏み切れない。店を訪ねて「お客様から買った本を100円で売る。金額は小さくても丁寧に」と話した。遺言のつもりだった。秋になり、同い年の女性役員に「辞めるべきではない」と引き留められるうち、自分の中で吹っ切れるのがわかった。
 「私がブックオフを引っ張ってきたと思っていたけれど、働かせてもらえるだけでありがたい。『足るを知る』と言う意味に、ようやく気づいたんです」
 取締役になっても引きずっていた甘えの姿勢は、このとき、すっぱり消えた。
49年 福井県大野市生まれ
69年 愛知県の一宮女子短期大学を卒業、栄養士として病院勤務
72年 結婚を機に退職。2女を育てる
90年 ブックオフ1号店で、パート勤務
91年 正社員として入社
94年 取締役
06年 社長
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★企業データ 本社は神奈川県相模原市。06年3月期の連結売上高は422億円、当期利益は15億円。子ども服や雑貨などのリサイクル店も展開。
★最近読んだお薦めの本 「国家の品格」「稲盛和夫の実学 経営と会計」
★健康法 よく食べ、よく寝ること。
★家族 システムエンジニアを退職した夫、次女と犬1匹。実弟はタレントの清水国明さん。
http://www.be.asahi.com/20060819/W11/16DNS161.html

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雪子 2007-01-24 01:38:07

喔買尬的 桑:

對 我是從日本來的
真希望今年我中文程度和寫作內容有進步...

喔買尬的 2007-01-24 00:45:30

原來是日本人阿 中文程度真好阿

喔買尬的... 2007-01-24 00:41:58

你是哪一國人阿...