2011-01-28 00:13:54Akizora

花粉症、今年はキツイぞ…飛散10倍の地域も

花粉症の人にとっては、例年以上につらいシーズンになりそう――。

 花粉の本格的な飛散がもうすぐ始まるが、環境省は、今年の飛散量は、全国的に多くなり、東海、近畿地方の一部では昨年の10倍以上になると予測している。原因の一つは、“酷暑”となった昨夏の日照時間の長さ。すでにドラッグストアなどでは、対策グッズの特設コーナーを設置しており、専門家は「早めの対策が必要」と呼び掛けている。

花粉症   かふんしょう     日照時間   にっしょうじかん

例年以上  れいねんいじょう   対策     たいさく

本格的   ほんかくてき     特設     とくせつ

飛散    ひさん        専門家    せんもんか

環境省   かんきょうしょう    必要     ひつよう

東海    とうかい       呼び掛ける  よびかける

近畿地方  きんきちほう

一部    いちぶ

酷暑    こくしょ

昨夏    さくなつ

 ◆日照時間が関係

 「息が止まってしまうんじゃないか」

 民間の気象情報会社が花粉飛散予測を発表した昨秋から、環境省には、こんな悲痛な声や質問が相次いでいる。担当者は「昨年の飛散量は少なかったが、それでも苦しんだ人からの問い合わせが多い」と話す。

民間   みんかん    苦しむ     くるしむ

昨秋   さくしゅう    問い合わせる  といあわせる

悲痛   ひつう

相次ぐ  あいつぐ

担当者  たんとうしゃ

飛散量  ひさんりょう

 担当者は「夏場の日照時間が関係している」と言う。スギ、ヒノキの雄花は夏頃作られるため、主に7月の日照時間が長いと細胞分裂が活発となり、花粉の量が多くなる。気象庁によると、昨年7月の日照時間は、仙台市で平年比41時間増の169時間、東京都青梅市で同21時間増の161時間、岐阜市で同22時間増の192時間だった。

夏場    なつば        ~時間増  ~じかんぞう

関係    かんけい       青梅    あおうめ

細胞分裂  さいぼうぶんれつ    岐阜    ぎふ

活発    かっぱつ        

仙台    せんだい

 ◆雄花がびっしり

 環境省の委託を受け、花粉の飛散観測を行っているNPO法人「花粉情報協会」事務局長の佐橋紀男さんは昨年12月、関東、東北地方などのスギやヒノキを観察した。過去最大規模の飛散量だった2005年を上回るほどではないが、「びっしりと雄花が付いていた」という。

委託    いたく         上回る  うわまわる

事務局長  じむきょくちょう     付く    つく

関東    かんとう

東北地方  とうほくちほう

観察    かんさつ

過去最大  かこさいだい

 同省は、今年の飛散量について、東北から近畿地方にかけては平年の1・2倍~2・5倍近く、中国、四国、九州地方では平年並みか平年より少なめになると予測。東海、近畿地方の一部では、昨年の10倍以上になる地域もあるとしている。

同省   どうしょう       地域  ちいき

中国   ちゅうごく

四国   しこく

九州地方 きゅうしゅうちほう

2011年01月27日 読売新聞により