音樂小說第七彈_君の中のパンドーラー(Pandora)の箱 (全日文)
音樂小說第七彈
君の中のパンドーラー(Pandora)の箱
「パンドーラー、我が愛しい娘よ、よく聞いておけ。このピトスのみ、決して開けてはいけない。」
「パンドーラー、愛妻、今までの事はどれほどひどくても、この望みしか引き受けて欲しいんだ。ゼウス様から頂いたそのピトスだけ開けないでくれ!」
「パンドーラー!そこから離せ!」
エピメーテウス様の叫び声がわたくしの耳で、秋千【フランコ】のように響き渡していました。
ちっちゃい頃には、偶々、フランコに乗ったりすべり台から滑り降りたりしたいのに!朋たちと一緒に遊びたいのに!なのに、叶えられないんでした。
みなに好かれぬわけではないです。アテーナー様から女のすべき仕事の能力を、アプロディーテー様から美しい魅力を、ヘルメース様から計略をめぐらす巧みな心を授けて頂いても、足りないのです。
やはり、『それ』が欲しいの。
「お願いします、『それ』をくだされ!」
と、心の奥からの思いは膨らんでいるの。ほら、心臓が強く収縮【しゅうしゅく】しているですわ。リズムが乱され、名前さえ知らず欲望に狂った鼓動が、わたくしを誘ってるのですか?
覚えるかどうか分かりませぬけど、初めて母上を騙って【だまって】、黄昏【たそがれ】が訪れてきてまで、独りで公園のフランコに乗りました。
「あっははは!おもしろーい。最高です。この気持ちは独り占めという気持ちですね。」
そう、楽しかったのです。しかし、それほどの楽しさは、今のわたくしはようやく分かりました。
それは…好奇心という穴は何かに埋められ、満たされた。耳を澄ませ、埋められた地面に傾けられば、地下世界におる森羅万象【しんらばんしょう】を見つけられるかも知れませんわ。
いくつかの年月【としつき】を重ね【かさね】、堂堂で、美しく、、立派な鉱石の堅気。
鍾乳石【しょうにゅうせき】洞窟を育み【はぐくみ】、旅している地下水【ちかすい】の行方。
空に向かう木木の根が放射状【ほうしゃじょう】で地中に伸び、水分や養分を吸収する生きる姿勢。
熄滅【そくめつ】の終焉【しゅうえん】を迎えず、燃え続いている埋め火【うずめび】で、慈母【じぼ】のようなすべてを許して愛しむ【いとしむ】、永久【とわ】の温もり【ぬくもり】。
多産【たさん】と豊饒【ほうじょう】をもたらし、水のようにわれわれを守っていただいた、母なる大地の女神【めがみ】、地母神【じぼしん】の慈悲。
なんと素晴らしい世界でしたわ。わたくしに回る世界でした。
「パンドーラー!この子だら!どこへいらっしゃったのです?」
「悪い子には罰だけだわ!(何も問わずに疑われる、永遠の罰を!)」
それ以降、生き方の自主すら奪われて【うばわれて】しまいました。
残された何かは、要らないものです。
人前で偽る【いつわる】化けの皮【ばけのかわ】・名前さえ知らず相手と踊る死骸・残念だらけの望みといつか暴走しるかを分からないまま、脳みそで潜んで妄想を画いていた夢、役に立たずもので、リサイクルしてもかまいません。
こうして、上品な人間と教われ【おしわれ】、意味不明の生を続けたんです。
わたくしは、二人の方々に出会いました。 おそらく、それも仕組まれた【しくまれた】道であったと、憎む口調べで銀の鏡へ訴えました【うったえました】。
兄のプロメーテウスさまと弟のエピメーテウスさまでございます。「先知」であるプロ様はわけわからなくわたくしのことが嫌われたようでしたが;エピ様はお兄さまとは違い、わたくしのことに一目ぼれと言い過ぎないほど愛しております。一言で、エビ様はわたくしと結婚しました。
上品な人間になったわたくしには、自己の真実なんか存在しません。神々から頂いた素晴らしいプレゼントがなんと、私を愛する夫をお苦しめになっています。
これは両方にとっては夫婦仲を裂く拷問ではないのですか?
どこかが痛いですが、誰にも申せなかった。
神様たちからのプレゼントのおかげで、わたくしは普通の者より治りやすくて、同時に痛みや経験も忘れがちである。このわたくしのせいで、エピメーテウス様を何度とお傷つけしたか、どれ程の苦難に巻き込んでいたのか、わすれてしまったのです…。
そうです。数えても…数え切れないので、思い出せないのでしょう。
今のエピメーテウス様は、すでに完全の「後悔する者」になってしまいました。
「パンドーラー、愛妻、今までの事はどれほどひどくても、この望みしか引き受けて欲しいんだ。ゼウス様から頂いたそのピトスだけ開けないでくれ!」
これはエビ様はわたくしに訴えた最後の愛の言葉であった。その方は覚えておりますね。それは初めてエビ様のための愛妻弁当です。
(しかし、『あれ』は…)
病が再び発症したわたくしは、やりなおすようの愛妻弁当を作らせていただいた日には、本格な罪を犯してしまいました。
「やっと、私のものになりました。さあ、見せてご覧なさい。」
ゼウス様から賜った【たまわった】華奢なピトスを触った途端【とたん】、何かが流星雨【りゅうせいう】のように飛び出して、この屋敷【やしき】を破ってしまいました。
「パンドーラー!そこから離せ!」
ピトスを開けたままわたくしは、エピ様の声を聞いたが、後ろからの何かに色の無いクリスタルで閉じ込められてしまいました。
ところが、声・音などが何とか聞こえます。目が見えないのはちょっと残念でした。
「すべての良さ、悪さは、世界中へ…うむ!?これもそのピトスの『宝物』なのか?」
エピメーテウスは手で左胸を掴みこんで、パンドーラーを閉じ込んだクリスタルへ歩く…
「まさか、これは『永遠』?みなが追いかけたのはこれか?おかしい、おかしいぞ!」
「どうして…どうしてわたしを連れて行かないんだ!」
エピメーテウスさまの叫び声が届けてきた。なのに、『永遠』に囚われたわたくしは、頷いて【うないて】、微笑んで【ほほえんで】返事すらできないのです。
これはわたしの役目なのでしょうか。
「パンドーラー!」
エピメーテウスの慟哭であっても、クリスタルの硬い表は動かせないようだ。
これはわたしの…役目。「すべてを贈ってあげる」ということですね、ゼウス様。
あっ、ピトスにはまた残されたものがありますか?もしも何もありませぬなら、わたくしは空想してあげましょう。
(だとえひどい目にあっても、皆様はわたくしが残した『希望』を持ちます。そうすれば、倒されても立ちなおして、困難を乗り越えられるのでしょう。)
(これはそなたの願いであれば、叶えよう。その代わり、周りのことさえ感じなくなるぞ。これで良いのかい。)
(全知全能の王のおっしゃる通り。御意…)
(さらば!)
(エピ…メーテウスさ…)
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注記:
1.パンドーラー(古典ギリシア語:Πανδώρα, Pandōrā)は、ギリシア神話に登場する女性で、神々によって作られて人類の災いとして地上に送り込まれた。一説によると人類最初の女性とされる。パンは「全て」、ドーラーは「贈り物」の複数女性形。
2.ピトス(古典ギリシア語: πίθος、pithos)は、独特の形状をした貯蔵用の甕(かめ)である。
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使用素材:
1.音樂部分:Pandora Hearts【Lacie】(蕾西)。
http://nicosound.anyap.info/sound/sm8416668
2.文獻部分:日本Wikipedia【パンドーラー】、【エピメーテウス】、【プロメーテウス】、【アテーナー】、【ヘルメース】、【ピトス】、【鍾乳石】。
3.翻譯協助:日本Wikipedia、エキサイト 辞書(Internet)。
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パンドーラー為了滿足不知道的慾望而晚歸,
日後她便為此付出有點悲哀的代價,
本來就是貴族的她,被他人逼迫走向成為權貴者的路而掩蓋本來的自己。
幾年過後,パンドーラー與提姆神族的プロメーテウス(兄)跟エピメーテウス(弟)邂逅了。プロ哥因為ゼウス不懷好心的計謀而討厭パンドーラー;エピ弟就跟パンドーラー一見鍾情+結婚!
不過婚後生活卻因為パンドーラー的貴族個性,讓エピ弟在家裡屋外、市區郊外都死得很淒慘;即使如此,エピ弟還是容忍了パンドーラー。
可惜兄弟倆那壺不開提那壺,一直跟パンドーラー講不要打開甕(古語的故事是甕),所以最後世界充滿了善惡災病...
PS:真實故事中比較確定的就是最後世界充滿了善惡災病以及兄弟倆在這個事情過後不久雖然沒死,卻都比死亡的下場得要慘...