2024-08-08 12:13:39寂寞道人殊一

【詩譯情箋】柴田豐詩作二十首

(圖為飛鳥新社《請別灰心》文庫版的封面。本書收錄單行本詩集《請別灰心》、《百歲》作品略作修改,並加收單行本未收作品,以文庫本形式於平成二十五年(2013)出版。柴田豐(1911-2013)未受過正規的文學創作訓練,卻能用簡短易懂的詞句刻劃生活,傳達溫暖的情感、樂觀的精神與深邃的智慧,帶給人們希望。著名女詩人新川和江(1929-)指出「年過九十仍具之清新的感性,在專業的世界裡也極罕見」,給予高度評價。若說當一個人的生命走向尾聲,猶如日暮西下逐漸黯淡失色;柴田反倒在晚年的最終階段,藉詩藝如朝陽般熠熠生輝

 

 

 

【作者簡介】

 

柴田豐(1911-2013),平成後期的詩人。栃木縣人。八十一歲時丈夫過世,之後一個人獨居。為排遣寂寞,在獨生子建議下,九十二歲時開始寫詩,嘗試向日報《產經新聞》的專欄「早晨之詩」投稿,接連被刊載。平成二十二年(2010),以高齡九十九歲「出道」,出版詩集《請別灰心》。用詞簡單平淡,卻情感細膩,又不乏樂觀、溫暖與詼諧,廣受讀者喜愛,不到一年內售出一百五十萬冊。隔年,出版第二部也是生前最後一部詩集《百歲》

 

 

[溶化]

 

從壺裡

倒出的

熱水

宛如一串

溫柔的話語

 

我心中的

方糖

正在杯子裡

愉快地

溶化

 

[溶けてゆく]

 

ポットから

注がれる

お湯は

やさしい

言葉のようだ

 

私の

心の角砂糖は

カップのなかで

気持ちよく

溶けてゆく

 

 

[回答]

 

風 在我耳畔

嗲聲嗲氣

誘惑我

「是時候了

差不多該去

那個世界囉」

 

聽完 我

立即回答

「我在這裡

要再待一會

有些事

還沒做完」

 

一臉尷尬

咻的一聲回去了

 

[返事]

 

風が 耳元で

「もうそろそろ

あの世に

行きましょう」

なんて 猫撫で声で

誘うのよ

 

だから 私

すぐに返事したの

「あと少し

こっちに居るわ

やり残した

事があるから」

 

風は

困った顔をして

すーっと帰って行った

 

 

[給醫生]

 

拜託不要

叫我

老奶奶

也不要問

「今天星期幾?」

「九加九是多少?」

之類的笨問題

 

「柴田女士

你喜歡

西條八十的詩嗎?

你覺得

小泉內閣如何?」

如果是這樣的問題

我會很開心喔

 

[先生に]

 

私を

おばあちゃん と

呼ばないで

「今日は何曜日?」

「9+9は幾つ?」

そんな バカな質問も

しないでほしい

 

「柴田さん

西条八十の詩は

好きですか?

小泉内閣を

どう思います?」

こんな質問なら

うれしいわ

 

 

[當我寂寞]

 

當我寂寞的時候

就用手捧起

從門縫射進來的

陽光

一次又一次

把它抹到臉上

那暖暖的感覺

正如媽媽的溫暖

 

「媽媽

我會加油」

我自言自語

站了起來

 

[さびしくなったら]

 

さびしくなった時

戸の隙間から

入る陽射しを

手にすくって

何度も顔に

あててみるの

そのぬくもりは

母のぬくもり

 

おっかさん

がんばるからね

呟きながら

私は立ちあがる

 

 

[風、陽光與我]

 

敲了敲玻璃窗

我開窗讓他進來

然後

陽光也跟進來

三個人 開始閒聊

 

「老奶奶

一個人不寂寞嗎?」

風和陽光問我

「人 到頭來終究是一個人啊」

我回答

 

「不必認真

輕輕鬆鬆過日子就好」

 

午後

大家相視而笑

 

[風と陽射しと私]

 

風が

硝子戸を叩くので

中に入れてあげた

そしたら

陽射しまで入って来て

三人で おしゃべり

 

おばあちゃん

独りで寂しくないかい?

風と陽射しが聞くから

人間 所詮は独りよ

私は答えた

 

がんばらずに

気楽にいくのがいいね

 

みんなで笑いあった

昼下がり

 

 

[請別灰心]

 

喂 不要唉聲嘆氣

說自己不幸

 

陽光和微風

不會對任何人偏心

 

每個人

都能平等地做夢喔

 

我 曾經歷過

痛苦的事

但是活著真好

 

你也別灰心

 

[くじけないで]

 

ねえ 不幸だなんて

溜息をつかないで

 

陽射しやそよ風は

えこひいきしない

 

夢は

平等に見られるのよ

 

私 辛いことが

あったけれど

生きていてよかった

 

あなたもくじけずに

 

 

[儲蓄]

 

我啊 只要得到

他人的善意

就把它存進心裡

 

寂寞的時候

再提出來

就能振作起來

 

你 也從現在開始

存一存吧

它比年金

還好用

 

[貯金]

 

私ね 人から

やさしさを貰ったら

心に貯金をしておくの

 

さびしくなった時は

それを引き出して

元気になる

 

あなたも 今から

積んでおきなさい

年金より

いいわよ

 

 

[化妝]

 

兒子讀小學時

曾開心地告訴我

「朋友說

你媽媽好漂亮」

從那之後

我總是用心化妝

如今

九十七歲了

仍然用心化妝

 

仍然希望

有人誇我漂亮

 

[化粧]

 

倅が小学生の時

お前の母ちゃん

きれいだなって

友達に言われたと

うれしそうに

言ったことがあった

それから丹念に

九十七の今も

おつくりをしている

 

誰かに

ほめられたくて

 

 

[電風扇]

 

不敲一敲

改變方向

就無法轉動的電風扇

卡達卡達

發出痛苦的聲音

 

決定了 明天

就去買台新的

這四十年來

謝謝你 為我送上涼風

 

你要好好休息喔

 

[扇風機]

 

向きを変えて

叩かないと

まわり出さない扇風機

カタカタ

苦しそうな音

 

思いきって 明日

買いかえることにした

四十年間

やさしい風を ありがとう

 

ゆっくり休んでね

 

 

[黎明會到來]

 

自從決定

一個人生活

我就成為堅強的女性

不過 我明白

能坦然接受

許多人對我伸出的援手

也是種勇氣

 

「我真不幸……

唉聲嘆氣的你

黎明

一定會到來的

 

朝陽

也會照射在你身上喔

 

[朝はくる]

 

一人で生きていく

と 決めた時から

強い女性になったの

でも 大勢の人が

手をさしのべてくれた

素直に甘えることも

勇気だと わかったわ

 

(私は不幸せ……

溜息をついている貴方

朝はかならず

やってくる

 

朝陽も

射してくる筈よ

 

 

[只需兩個小時](註一)

 

社會上

有許多案件

仍未偵破

 

神探可倫坡

名刑警古畑任三郎

這兩人攜手合作

定能將犯人

緝捕歸案

 

只需兩個小時

 

[二時間あれば]

 

世間には

まだ解決されていない

たくさんの事件がある

 

コロンボ警部

古畑任三郎警部

二人が協力してくれたら

犯人をきっと

つかまえてくれる筈

 

二時間あれば

 

 

[蟋蟀]

 

深夜 坐進暖桌裡

開始寫詩

「其實 我」

才寫了一行

淚水就流了下來

 

某處

蟋蟀正在鳴叫

「我不跟哭泣的人玩」

唧唧地叫著

蟋蟀君

明天請再過來吧

明天我會帶著笑容

等著你喔

 

[こおろぎ]

 

深夜 コタツに入って

詩を書き始めた

 私 ほんとうは

と 一行書いて

涙があふれた

 

何処かで

こおろぎが鳴いている

泣く人遊んであげない

コロコロ鳴いている

こおろぎコロスケ

明日もおいでね

明日は笑顔で

待ってるよ

 

 

[祕密]

 

我啊 也有過

好幾次

想死的念頭

不過 開始寫詩後

受到很多人鼓勵

現在

不再說喪氣話了

 

即使九十八歳了

也要談戀愛

要做夢

還要乘雲翱翔

 

[秘密]

 

私ね 死にたいって

思ったことが

何度もあったの

でも 詩を作り始めて

多くの人に励まされ

今はもう

泣きごとは言わない

 

九十八歳でも

恋はするのよ

夢だってみるの

雲にだって乗りたいわ

 

 

[盛行]

 

在世界的某處

現在 正發生戰爭

 

在日本的某處

正發生霸凌

 

是不是

叫做和善的流感

還沒盛行呢

 

體諒這種症狀

要是蔓延起來就好了

 

[流行]

 

世界の何処かで

今も 戦争が起こっている

 

日本の何処かで

いじめも起きている

 

やさしさの

インフルエンザが

流行しないかしら

 

思いやりの症状が

まんえんすればいい

 

 

[]

 

翻看了一下

我的人生頁面

全部

褪色了

但每一頁

都有努力活過的痕跡

 

也有頁面

想撕爛

可現在回想起來

全都 令人懷念

再一頁就一百頁了

我期待

會是鮮艷亮麗的一頁

 

[]

 

私の人生の頁を

めくってみると

みんな色あせて

いるけれど

それぞれの頁

懸命に生きてきたのよ

 

破きたくなった

頁もあったわ

でも今ふりかえると

みんな なつかしい

あと一頁と少しで百頁

鮮やかな色が

待ってるかしら

 

 

[賽馬]

 

比起跑在前頭的馬

我反倒喜歡

落在大家後面

等機會一來

就飛快地 拼命地

全力衝刺的馬

「加油」

「加油喔」

我對著電視叫喊

 

儘管一開始殿後

只要肯努力就能得第一

即使是你

一定也能辦到

 

[競馬]

 

先に走っている馬より

みんなの後に居て

ここぞという時

風を切って 必死に

追い込んでくる

馬が好き

 がんばれ

 がんばるのよ

私はテレビに叫ぶ

 

始めはビリでも

やれば一番になれる

貴方だって

きっと出来るわ

 

 

[錢包]

 

每次

一到新年

我總會想起

當時 讀小學的兒子

賣了納豆

為我買來一個

大大的 錢包

「這是給媽媽的 新年禮物喔」

說要 送給我

 

他凍僵的小手

口中呼出的白氣

還有燦爛的笑臉

 

我 始終忘不了

至今

錢包 仍是我的寶物

 

裡面雖沒存住錢

但至今

仍裝著 許多溫情

 

[がまぐち]

 

毎年

お正月が来ると

思い出すの

当時 小学生だった倅が

納豆売りをして

買ってくれた

大きな がまぐち

 母ちゃんへ 御年玉だよ

って 私に贈ってくれたの

 

かじかんだ小さな手

吐く息の白さ

弾けるような笑顔

 

私は 忘れない

がまぐちは

今でも 私の宝物

 

お金は貯まらなかったけれど

やさしさは

今でも たくさん入っている

 

 

[受教]

 

縫紉

受教於媽媽

忍耐

受教於老伴

寫詩

受教於兒子

大家 給了我

許多幫助

 

如今

到了生命的尾聲

人間溫情

受教於震災(註二)

 

活著 真好

 

[教わる]

 

母に縫い物を

教わりました

連れあいには辛抱を

教わりました

倅は詩を書くことを

教えてくれました

みんな 私には

役立ちました

 

そして今

人生の終わりに

人間のやさしさを

震災で教わったのです

 

生きていて よかった

 

 

[給詐騙犯]

 

現在 你

在做的事情

你家人得知後

會怎麼想呢

 

還是小孩時

應該有顆溫暖的心

應該也能聽見

風的低語

 

不要

欺負弱小

請用你的智慧

做好事

 

[振り込め詐欺犯さんに]

 

今 あなたの

している事を知ったら

あなたの家族は

どう思うかしら

 

子どもの頃

あなたには

やさしい心があった筈

風の囁きも

聞こえた筈よ

 

弱い人たちを

苦しめないで

その知恵を

良い事に使ってください

 

 

[]

 

一朵小的白雲

在大的白雲後面 追趕著

「可別跟丟喔」

我 出聲提醒

 

於是大的雲

停下來等小的雲

兩朵雲並排著 飄向遠方

不見蹤跡

 

見到這景象 一整天

都覺得幸福

 

那兩朵雲 一定

永遠 在一起吧

 

[]

 

大きな白い雲の後を

小さな白い雲が 追いかけて行く

はぐれちゃ ダメヨ

私 声をかけたの

 

そしたら大きな雲は

待っていてくれて

二つ並んで 彼方に

消えて行った

 

それを見て 一日

幸せだった

 

あの二つの雲 きっと

いつまでも 一緒よね

 

 

註一:(譯注)神探可倫坡、名刑警古畑任三郎兩部電視劇,每集在日本的播出時間皆為兩個小時。在短短兩小時內,可倫坡和古畑任三郎總能俐落破案。詩題與末句故作「只需兩個小時」,令讀者會心一笑。

註二:(譯注)作者詩集中出現的「震災」一詞,專指平成二十三年(2011)三月十一日發生的東日本大地震。

 

譯自:柴田トヨ,《くじけないで 文庫版》(東京:飛鳥新社,2013),頁262732-3554-5964657273787986-8992939899118119128129134135144-146156157160161212213

 

圖片來源:http://poetsohya.blog81.fc2.com/blog-entry-1260.html