2023-12-18 23:20:02寂寞道人殊一

【詩譯情箋】草野天平詩作十首

(圖為福島縣磐城市草野心平記念文學館附設的草野天平(1910-1952)詩碑。磐城市為詩人草野天平的故鄉,天平小時候在此度過五年光陰。平成十四年(2002),當地文化團體「波之會」為其在二哥心平(1903-1988)的記念文學館內設立詩碑。碑上選刻的是表露自身孤獨心境的詩作〈一個人〉:「環顧四周沒有人/我放下書/出門去看山/山還是山」)

 

 

 

【作者簡介】

 

草野天平(1910-1952),昭和前期的詩人。東京都人。大哥草野民平(1899-1916)與二哥草野心平(1903-1988)皆為詩人。幼時搬回祖籍地福島,在此生活五年,大正九年(1920)上京。三十二歲時開始寫詩,陸續發表充滿禁欲求道精神的作品,昭和二十二年(1947)出版詩集《一條路》。昭和二十五年(1950)入比叡山的佛寺專心創作,未及二年即因肺結核病逝。歿後出版的《定本草野天平詩集》獲第二回高村光太郎獎。

 

 

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是秋天了吧

無人寺廟的院內

散落著銀杏的葉子

 

[]

 

さうか

これが秋なのか

だれもゐない寺の庭に

銀杏の葉は散つてゐる

 

 

[黃昏]

 

看著落葉徐徐沉入池中

一顆水泡浮出水面

就消失了

 

[夕暮]

 

落葉の沈んでゐる池を見てゐたらば

泡が一つ浮いてきて

消えていつた

 

 

[漫步武藏野]

 

路綿延不絕

我走著走著

停在小橋上

拾起石頭扔下

又繼續往前行

經過紫玉蘭下

陣陣芳香襲來

遠方飄著雲朵

路綿延不絕

 

[武蔵野を歩いて]

 

路は続いてゐる

私は歩いてゐる

小橋の上へとまり

ぽとんと石をおとす

そしてまた歩きはじめる

木蓮の下を通れば

にほひがして

遠くに雲は浮いてゐる

路は続いてゐる

 

 

[獨居鄉間]

 

小丘上

馬兒吃著草

頭垂得低低的

時而搖動尾巴

圓滾滾的雲朵

獨個兒停在天空的正中央

 

我靜靜起身

踏上來時的小路

 

[独り田舎に住つて]

 

小高い丘に

馬は草をたべてゐた

くびは垂れて

ときに尾をふつてゐた

まるい雲はひとりとまつて

空のなかほどにあつた

 

私はしづかに腰をあげて

もときた径を帰つてきた

 

 

[一個人]

 

環顧四周沒有人

我放下書

出門去看山

山還是山

 

[一人]

 

見ても誰もゐない

本を伏せる

家を出て山を見れば

山はやはり山

 

 

[宇宙中的一點]

 

人會死去

再重生

然後工作

死去

自己不久後也會死吧

不用難過

也不必勉強

只要孤零零一個人

待在這裡就好

 

[宇宙の中の一つの点]

 

人は死んでゆく

また生れ

また働いて

死んでゆく

やがて自分も死ぬだらう

何も悲しむことはない

力むこともない

ただ此処に

ぽつんとゐればいいのだ

 

 

[梅雨]

 

雨滴從倉庫屋瓦落下

蜘蛛網不停晃動

孤零又淒涼

耳邊還聽見

秧田上捆秧苗的人們

交談的話語

 

[梅雨]

 

蔵の瓦から雫がおちて

蜘蛛の巣はゆれて

ものさびしい

苗代からは

苗をたばねる人たちの

話もきこえる

 

 

[正午]

 

不知名的海邊

少許月見草開著花

海水青藍

四處一片平坦

聽不見任何聲響

沙土乾得結成塊

月見草靜靜佇立

沒有船隻

也不見雲朵

 

[真昼]

 

名も知れない浜辺に

少しばかり月見草が咲いてゐた

海は青く

どこまでも平かで

全く音もなく

砂は乾き定まり

月見草は揺れもしない

舟もないし

雲もない

 

 

[秋日傍晚]

 

芒草四處蔓生

月亮大搖大擺在白天露面

不見鈴蟲蹤影

卻從稍遠處

傳來了牠的叫聲

 

像是孤零零躲在暗處

一聲聲鳴叫

然後無聲無息

 

[秋の夕方]

 

ところどころに芒があり

昼の月もでてゐる

姿はみえないが

すこし離れたところから

鈴虫の音がする

 

さみしく忍ぶやうに

一つ二つして

しなくなる

 

 

[初夏的白晝]

 

如一條絲線般細長

看得見海面的

草山小徑上

綻放著一朵薊花

彷彿捎來些許消息

風輕輕拂過身旁

 

[初夏の日なか]

 

一すぢの糸のやうに

海の見える

草やまの小径のところに

いちりんの薊は咲いてゐて

浅くしれぬやうに

風はかよつてゐた

 

 

譯自:草野天平,《定本草野天平全詩集》(東京:彌生書房,1969),頁18192433-36385154

 

圖片來源:http://jin0506.s28.xrea.com/yz10310wer.html