2023-04-02 22:36:00寂寞道人殊一

【詩譯情箋】高岡和子詩作十首

(圖為LEADERS NOTE出版《再會十七歲 海與心之詩》封面。昭和三十九年(1964)二月,就讀高二的少女高岡和子1946-1964在湘南海岸跳海自殺。死後逾三百首詩作被發現經家人和友人自費出版遺稿集《雨聲》(雨の音),昭和四十三年(1968再由大和書房出版附加隨想錄的《再會十七歲 年輕詩人的手記》(さようなら十七才 若き詩人の手記平成二十四年(2012),LEADERS NOTE出版將舊版內容與未發表作品重新編輯出版《再會十七歲 海與心之詩》(さようなら十七才 海と心の詩),為最完整的作品集版本高岡自中學一年級開始創作抒發自己心情的抒情詩,透過寫詩「想讓世界上的人們變得幸福」。但不久轉向顯現滿懷哀傷且孤獨的內心世界,時而釋放濃烈的負面氛圍。已故作家伊藤整(1905-1969)以「受傷者的悲鳴」形容之,稱「對事物善感,便是傷害自己,把自己推向危險的地方。這種善感,或許從內側毀壞了這名少女。」夾處於正面與負面情緒的糾葛、夢想與現實的混亂中,最終走上絕路。高岡生前對自己寫詩以及想成為詩人之事一概保密,不讓任何人知曉。赴死之際留在岸邊的筆記本,如今化為書籍化為詩歌,撼動著一代代人的心)

 

 

 

【作者簡介】


高岡和子(1946-1964),昭和時期的寫詩少女。神奈川縣人。幼年時期開始對寫詩懷抱濃厚興趣與熱情,中學及高中期間共創作逾三百首詩作。昭和三十九年(1964)二月晚間,在湘南海岸留下筆記本後失去音訊,之後遺體在大島附近的海上被人發現。作品由家人和友人集結成遺稿集《雨聲》(雨の音)出版,獲得各方肯定與讚譽,歌手翁倩玉(1950-)還推出日語歌曲《再會十七歲》(さようなら十七才)以悼其逝。

 

 

[]

 

有人問

為什麼會起浪呢?

 

答案很簡單

因為海

是地球的心臟

 

河是靜脈

地球

沒有動脈

 

………

現在

正凝望著

那片海的

是我。    (中學二年級・九月)

 

[]

 

なぜ

波がたつかって?

 

それは簡単

海は

地球の心臓だから

 

川は静脈

地球には

動脈がありません

 

………

その海を

じっと見ているのが

私です。    (中二・九月)

 

 

[]

 

夜晚

溫暖地包覆每一個人

把惱人的傢伙

還有煩雜的生活

所有的一切

  都趕得遠遠的

夜晚好溫柔

悄悄到來

在我身旁守護著

夜晚是偉大的母親

躲在她手裡

打造出獨屬於我的世界吧    (中學二年級・一月)

 

[]

 

夜は

一人一人を暖かくつつむ

うるさい他人や

わずらわしい生活

すべてのものを

  遠ざけてくれる

夜はやさしい

静かにやって来て

私のそばで見守っている

夜は大きなお母さんだ

その手の中にかくれて

私だけの世界を作ろう    (中二・一月)

 

 

[無題]

 

深夜時分

喝著苦味的紅茶

思量自身的苦澀    (中學三年級・一月)

 

[無題]

 

夜の夜中

にがい紅茶をのみながら

わが身のにがさをおしはかる    (中三・一月)

 

 

[雨聲]

 

猶如滴滴答答落下的瞬間

心也一起顫動那樣的

雨聲

如果把孤獨比作聲音

或許就是這樣吧    (中學三年級・六月)

 

[雨の音]

 

ポトンとおちた瞬間に

心もいっしょにふるえるような

雨の音

孤独を音にしたら

こんなふうになるだろう    (中三・六月)

 

 

[無題]

 

不想見到人的時候

不想聽到聲音的時候

不能單獨一個人

是多麼殘酷的事情呢    (中學二年級・九月)

 

[無題]

 

人の顔を見たくない時

声を聞きたくない時

一人になれないとは

なんと残酷な事でしょう    (中二・九月)

 

 

[孤獨]

 

夜霧中

高架鐵路

隱沒消失之處

它就在那裡

 

石壁上映照出的

我的身影

它就在那裡    (高中一年級・十月)

 

[孤独]

 

夜霧のなかに

高架線が

きえるところに

それはある

 

石の壁にうつった

私の影の中に

それはある    (高一・十月)

 

 

[無題]

 

少年和少女

   是一組詩

少年歌頌幸福

少女吟奏愛情

 

那正是一篇

出色的詩作    (中學三年級・二月)

 

[無題]

 

少年と少女は

   一対の詩です

少年は幸福をたたえ

少女は愛をかなでる

 

それこそ一編の

すばらしい詩です    (中三・二月)

 

 

[你的眼裡]

 

你的眼裡

住著一名小孩

身穿金黃色服裝

在瞳孔裡起舞

搖著金黃色鈴鐺

揮著玻璃提燈

時不時向我

傳送信號    (中學三年級・二月)

 

[あなたの目には]

 

あなたの目には

小人が住んでいます

黄金色の衣装を着けて

瞳の中で舞っています

金色の鈴をならして

ガラス張りのカンテラを振って

時々わたしに

合図を送ります    (中三・二月)

 

 

[小小的我]

 

你個子高

比那山

比山丘都高

我是你腳下的湖

只是

映照你的身影

只是仰望著你……

你已遠去

比那海

比什麼都遠

我是礁岩間的潮池

雖在你身旁

卻無法看見

你的一切。    (中學三年級・二月)

 

[小さなわたし]

 

あなたの背は高い

あの山よりも

岡よりも高い

私はその足下の湖

ただ

あなたの姿を映したり

あなたを見上げるばかり……

あなたは遠くなった

あのよりも

よりも遠い

私は岩のあいだの潮だまり

あなたのそばにいなが

そのすべてを

見ることができない。    (中三・二月)

 

 

[無題]

 

月光

在海上

留下痕跡

 

那月亮

那大海

你一定也正瞧著吧。

 

月亮閃爍著金黃色光芒

你的眼睛

我的眼睛

都染上了金黃色    (中學三年級・二月)

 

[無題]

 

月の光が

上に

尾をひいている

 

あの月を

あの海を

あなたもきっと見ていますね。

 

月は黄金色に輝く

あなたの目も

わたしの目も

黄金色に染まります    (中三・二月)

 

 

譯自:高岡和子,《さようなら十七才 海と心の詩》(東京:リーダーズノート出版,2012),頁1011686973-75147151-153163

 

圖片來源:https://www.leadersnote.com/book_44/index.html