【詩譯情箋】高岡和子詩作十首
(圖為LEADERS NOTE出版《再會十七歲 海與心之詩》封面。昭和三十九年(1964)二月,就讀高二的少女高岡和子(1946-1964)在湘南海岸跳海自殺。死後,逾三百首詩作被發現,經家人和友人自費出版遺稿集《雨聲》(雨の音),昭和四十三年(1968)再由大和書房出版附加隨想錄的《再會十七歲 年輕詩人的手記》(さようなら十七才 若き詩人の手記)。平成二十四年(2012),LEADERS NOTE出版將舊版內容與未發表作品重新編輯,出版《再會十七歲 海與心之詩》(さようなら十七才 海と心の詩),為最完整的作品集版本。高岡自中學一年級開始創作抒發自己心情的抒情詩,透過寫詩「想讓世界上的人們變得幸福」。但不久轉向顯現滿懷哀傷且孤獨的內心世界,時而釋放濃烈的負面氛圍。已故作家伊藤整(1905-1969)以「受傷者的悲鳴」形容之,稱「對事物善感,便是傷害自己,把自己推向危險的地方。這種善感,或許從內側毀壞了這名少女。」夾處於正面與負面情緒的糾葛、夢想與現實的混亂中,最終走上絕路。高岡生前對自己寫詩以及想成為詩人之事一概保密,不讓任何人知曉。赴死之際留在岸邊的筆記本,如今化為書籍化為詩歌,撼動著一代代人的心)
【作者簡介】
高岡和子(1946-1964),昭和時期的寫詩少女。神奈川縣人。幼年時期開始對寫詩懷抱濃厚興趣與熱情,中學及高中期間共創作逾三百首詩作。昭和三十九年(1964)二月晚間,在湘南海岸留下筆記本後失去音訊,之後遺體在大島附近的海上被人發現。作品由家人和友人集結成遺稿集《雨聲》(雨の音)出版,獲得各方肯定與讚譽,歌手翁倩玉(1950-)還推出日語歌曲《再會十七歲》(さようなら十七才)以悼其逝。
[海]
有人問
為什麼會起浪呢?
答案很簡單
因為海
是地球的心臟
河是靜脈
地球
沒有動脈
………
現在
正凝望著
那片海的
是我。 (中學二年級・九月)
[海]
なぜ
波がたつかって?
それは簡単
海は
地球の心臓だから
川は静脈
地球には
動脈がありません
………
その海を
今
じっと見ているのが
私です。 (中二・九月)
[夜晚]
夜晚
溫暖地包覆每一個人
把惱人的傢伙
還有煩雜的生活
所有的一切
都趕得遠遠的
夜晚好溫柔
悄悄到來
在我身旁守護著
夜晚是偉大的母親
躲在她手裡
打造出獨屬於我的世界吧 (中學二年級・一月)
[夜]
夜は
一人一人を暖かくつつむ
うるさい他人や
わずらわしい生活
すべてのものを
遠ざけてくれる
夜はやさしい
静かにやって来て
私のそばで見守っている
夜は大きなお母さんだ
その手の中にかくれて
私だけの世界を作ろう (中二・一月)
[無題]
深夜時分
喝著苦味的紅茶
思量自身的苦澀 (中學三年級・一月)
[無題]
夜の夜中
にがい紅茶をのみながら
わが身のにがさをおしはかる (中三・一月)
[雨聲]
猶如滴滴答答落下的瞬間
心也一起顫動那樣的
雨聲
如果把孤獨比作聲音
或許就是這樣吧 (中學三年級・六月)
[雨の音]
ポトンとおちた瞬間に
心もいっしょにふるえるような
雨の音
孤独を音にしたら
こんなふうになるだろう (中三・六月)
[無題]
不想見到人的時候
不想聽到聲音的時候
不能單獨一個人
是多麼殘酷的事情呢 (中學二年級・九月)
[無題]
人の顔を見たくない時
声を聞きたくない時
一人になれないとは
なんと残酷な事でしょう (中二・九月)
[孤獨]
夜霧中
高架鐵路
隱沒消失之處
它就在那裡
石壁上映照出的
我的身影
它就在那裡 (高中一年級・十月)
[孤独]
夜霧のなかに
高架線が
きえるところに
それはある
石の壁にうつった
私の影の中に
それはある (高一・十月)
[無題]
少年和少女
是一組詩
少年歌頌幸福
少女吟奏愛情
那正是一篇
出色的詩作 (中學三年級・二月)
[無題]
少年と少女は
一対の詩です
少年は幸福をたたえ
少女は愛をかなでる
それこそ一編の
すばらしい詩です (中三・二月)
[你的眼裡]
你的眼裡
住著一名小孩
身穿金黃色服裝
在瞳孔裡起舞
搖著金黃色鈴鐺
揮著玻璃提燈
時不時向我
傳送信號 (中學三年級・二月)
[あなたの目には]
あなたの目には
小人が住んでいます
黄金色の衣装を着けて
瞳の中で舞っています
黄金色の鈴をならして
ガラス張りのカンテラを振って
時々わたしに
合図を送ります (中三・二月)
[小小的我]
你個子高
比那山
比山丘都高
我是你腳下的湖
只是
映照你的身影
只是仰望著你……
你已遠去
比那海
比什麼都遠
我是礁岩間的潮池
雖在你身旁
卻無法看見
你的一切。 (中學三年級・二月)
[小さなわたし]
あなたの背は高い
あの山よりも
岡よりも高い
私はその足下の湖
ただ
あなたの姿を映したり
あなたを見上げるばかり……
あなたは遠くなった
あの海よりも
何よりも遠い
私は岩のあいだの潮だまり
あなたのそばにいながら
そのすべてを
見ることができない。 (中三・二月)
[無題]
月光
在海上
留下痕跡
那月亮
那大海
你一定也正瞧著吧。
月亮閃爍著金黃色光芒
你的眼睛
我的眼睛
都染上了金黃色 (中學三年級・二月)
[無題]
月の光が
海の上に
尾をひいている
あの月を
あの海を
あなたもきっと見ていますね。
月は黄金色に輝く
あなたの目も
わたしの目も
黄金色に染まります (中三・二月)
譯自:高岡和子,《さようなら十七才 海と心の詩》(東京:リーダーズノート出版,2012),頁10、11、68、69、73-75、147、151-153、163。
圖片來源:https://www.leadersnote.com/book_44/index.html