2022-01-31 21:48:14寂寞道人殊一

【詩譯情箋】小林功詩作十首

(圖為小林功(1937-)的水彩畫作品《春日將至的河邊》(春近き川辺),現收藏於山形縣東田川郡庄內町的內藤秀因水彩畫記念館。小林的畫作,主要為描繪故鄉庄內地區自然景致的風景畫和以生命為主題的抽象畫。平成二十九年(2017),內藤秀因水彩畫記念館舉辦名為「小林功展水彩畫的軌跡」的個展,將其作品的無窮魅力呈現給大眾

 

 

作者簡介】

 

小林功(1937-),當代畫家、詩人。山形縣人。在山形縣經濟農業協同組合聯合會擔任職員四十年,工作之餘投身繪畫創作,辦過多次個展,曾任美術團體「白甕社」的委員長。此外,還創作詩、短歌和俳句。與畫作相同,詩作多以大自然為題材。詩集《小林功詩集 月山之風》獲第四十四回山形縣藝術文化協會獎

 

 

[雲雀]

 

春雪紛飛的早晨

雲雀唱著歌兒

是被吸入青空裡嗎

瞬間消失了蹤影

 

然後又從雲縫中露出臉

開始唱起歌兒來

雪花紛紛飄落

不可思議的早晨

 

[ひばり]

 

春雪ちらつく朝

ひばりがうたう

青空へ吸い込まれたのか

一瞬 姿が消えた

 

ふたたび雲間から顔を出すと

うたい始めた

雪がちらつく

不思議な朝

 

 

[鳥海山]

 

凝望那頂端

描繪著 白色的山

鳥海山

 

如父親般的山

如母親般的山

心靈的故鄉

 

在那山環抱下

今天也專注地

描繪著

 

[鳥海山]

 

あの頂きをめざして

描く 白い山

鳥海山

 

父なる

なる山

心のふるさと

 

その山に抱かれて

今日もひたすら

描く

 

 

[最上川]

 

在梅雨般

綿綿不絕的雨勢中

最上川的中央

遊船閃著紅色燈號順流而下

 

船上載著數名乘客

 

沒多久雲層

如霧飄過山間

沈浸在這般水墨畫的世界

凝視著四月濛濛細雨下

最上川的溪谷

 

[最上川]

 

五月雨のように

降りしきる雨のなか

最上川の中央をピカピカと

赤の信号を光らせて舟が下る

 

乗っているのは数名

 

やがて霧のように

雲が山波を走る

墨絵の世界につかり

四月の雨に濡れた

最上川の山峽をみつめる

 

 

[白船]

 

瞬間迴旋騰湧的

浪濤

彷彿在療癒

受傷的靈魂

 

白船

在海上前行

像呼喚奇蹟似的

迎向光明

 

[白い船]

 

一瞬にして旋回する

傷ついた魂を

癒すかのように

 

白い船が沖合いを

進んでいく

奇蹟を呼ぶかのように

光に向かって

 

 

[漁火]

 

梅雨天朦朧的海面早就一片漆黑

但不是全都陷入黑暗

還能見到漁火點點

 

一日往返的海上

像是最後收尾的景色

感受到梅雨夜晚的安詳

 

今日在忙碌中度過

這一天些微的疲憊

都被漁火溫柔地療癒了

 

[漁火]

 

梅雨で煙っていた海が早々と暗い

しかしすべてが闇ではなく

ひとつふたつと漁火が見える

 

一日の行き帰りの海

納めの景色のように

梅雨の夜のやすらぎがあった

 

忙しく過ぎた今日という日の

背にもたれた小さな疲れを

漁火はやさしく癒やしてくれる

 

 

[急流聲]

 

在紅橋下捲起漩渦

不斷從岩縫間奔流的

 

白浪

 

彷彿將人生的混亂失序

通通消除

 

[瀬音]

 

朱い橋の下で渦を巻き

岩の間を走りつづける

 

白い波

 

あたかも人生の混沌を

打ち消すように

 

 

[]

 

我不認為雲是永恆的

 

恰似流逝的歷史

恰似戀愛的幻影

恰似延續至未來的希望

 

改變了形貌,改變了顏色

在生命的變動中

時而閃爍,時而暗淡

 

像孩童那般

像大人那般

天真純樸且純粹

 

雲是我自己的模樣

 

[]

 

雲が永遠とは思わないが

 

時を刻む歴史のように

恋の幻影のように

未来につづく希みのように

 

形を変え 色を変え

いのちの容のながで

ときに輝き ときに沈み

 

子どものように

大人のように

素直で純朴で純粋

 

雲は私自身の姿だ

 

 

[陶笛]

 

飄著小雪的早晨

在村裡閒步

不知從何處傳來了陶笛聲

 

柔和的音色

是誰在何處吹奏呢

美麗的野花都恢復了生機

 

那個人

一定在呼喊春天

還有,愛

 

[オカリナ]

 

うっすらと雪が降った朝

村を歩いていると

どこからかオカリナの音

 

まろやかな音色

誰がどこで吹いているのか

美しい野花が甦ってくる

 

その人はきっと

春を呼んでいる

そして 愛を

 

 

[靜靜地]

 

靜靜地

雪花紛紛飄落

 

我在山上一棟大屋的房間裡

靠在椅背上凝望著窗外

 

遠處可見的村落

在大雪中靜靜地呼吸

 

趁白色雪花如希望般

靜靜地飄落時

 

我也要一起

慢慢地靠近靈魂的故鄉

 

[しんしんと]

 

しんしんと

雪が降る

 

山の上の一軒の館の一室の

椅子にもたれて見つめている

 

遠くに見える集落が雪のなかで

しずかに呼吸している

 

私も魂のふるさとへ一緒に

少しずつ近づいていこう

 

白い雪が希望のように

しんしんと降るうちに

 

 

[嚴冬的滿月]

 

望向澡堂窗外

嚴冬的滿月

映入眼簾

 

白鳥

宛如來自月亮的使者

在滿月下翱翔

 

我想和那白鳥一樣

向著無限的餘白

展翅翱翔

 

[厳冬の満月]

 

銭湯の窓越しから

えてくる

厳冬の満月

 

その満月の下を

月よりの使者のように

白鳥が翔んでゆく

 

その白鳥のように

無限の余白へと

翔んでいきたい

 

 

譯自:小林功,《小林功詩集 月山の風》(東京:コールサック社,2020),頁162021282964655077-79124125134135140141

 

圖片來源:https://www.town.shonai.lg.jp/naito/syuzouhin/no111.html