しずかによるのとばりが　 ふたりをつつんで

さまようあいのことばのせなかをおしてくれる





ばすがゆれるたびに　 ふれるかたにまだとまどうから


まどのそとにめをむけた　 つきがほほんでいた




こんやゆめのなか　どうかあいにきて　 そのねがいがもしかなうなら


しんじてもいいよ　むかしのはなしを



あなたのかたにふれたかぜのなか


わたしのこころのおくには 　はるのはながさいている





しずかなよるはあなたを　 おもいだしてしまう


さっきまでとなりでわらい　 はなしかけてくれたのに




なにもしらぬうちにこころがはなれてしまわぬように



まどのそとにめをむけた　 つきがふるえていた



こいこがれたなら　 おもうそのひとと　 ゆめのなかでもしあえるなら


さみしいよるなど　 きっとないのにね




あなたのかたにふれたかぜのなか



わたしのこころさいている　 はるのはなをだきしめて





こんやゆめのなか　 どうかあいにきて　 そのねがいがもしかなうなら



しんじてもいいよ　 むかしのはなしを　 そのおもいがゆめまでとどく



こんやゆめのなかどうかあいにきて



あなたのかたにふれたかぜのなか



わたしのこころのおくには　 はるのはながさいている