2009-12-13 04:28:19frank

近年來唯一與台灣有外交衝突的國家

有關外交上負面的新聞大都是:國家的稱呼是不是Chinese Taipei(這似乎成為我們的國號了!),還是在國際組織或場合被歸在中國之下...--都只能算是「挫折」,畢竟總統已宣示「兩岸外交休兵」。真正有外交衝突或摩擦的國家只有一個,那就是日本。日本撞沉台灣漁船,招回駐日代表,不接見新任日本駐台代表...

對過去一年來台日工作的八項成果,看來的確頗有斬獲:
1.  停滯3年多的台日漁業會談復談
2.  簽訂台日青少年度假打工協定
3.  在東京成立台灣文化中心
4.  日本國會修法讓在日台灣人可在外國人登錄證上填寫「台灣」
5.  交流協會補助政大成立「當代日本研究中心」
6.  提升台日經貿會議層級至局長級
7.  札幌辦事處開館
8.  明年10月起東京羽田機場和台北松山機場每日各4航班對飛

日本的媒體基本上認為台日關係急速地冷卻,我們的總統說:發展兩岸關係,不會影響台日關係。所以影響台日關係的是其他事項吧?釣魚台主權?海上漁事糾紛?還是日本代表的「失言」?或許都有吧!畢竟總統當年是保釣的熱血青年呢!民間與日本的交流密切,在產業上,還有不少技術原物料與機器設備是來自日本。對日本人在情感也還不錯,日劇與流行文化也普遍被接受。國民黨政權放棄以前與中國共產黨的「漢賊不兩立」,和言必稱「匪」的原則,但是「仇日」的情節似乎依然存在。

馬總統表示:「從剛才我敘述的過去1年當中達成的8項台日關係進展,都超越過去的規模,可見我們跟中國大陸發展關係,不但不會影響台日關係,有時反而會促進台日關係」。如果這些工作的進展是因為一些謀略或擘劃,那麼設計這些都成功了;如果是因為長期工作,而在此時展現成果,那麼檯面上這些人物就都是幸運之神眷顧的收割者。

外交是講就實力、利益與互惠的;而且不合理的事情不可能長期存在。就拿以前的種種愚民政策或領袖神話來說,今天已經無法繼續,甚至自圓其說。如果兩國關係急速冷卻,那麼以後外交工作的進展應該也會乏善可陳吧。畢竟客觀上:一方面有主權爭議;另一方面對日本經濟的期待也遠不如中國。

中央社的新聞稿稱:外務省前駐沖繩大使今井正為新任駐台代表,預定明年1月下旬來台履新。這實在令我摸不著頭緒,為什麼會有外務省前駐沖繩大使」?這個身份是在另一篇介紹新任的駐台代表(中央社記者施馨堯台北7 日電)時是引用「外交部亞東關係協會祕書長陳調和今天說」應該不會有誤,這真是個有趣的安排。



馬總統見齋藤正樹 兩人禮貌握手致意

2009-12-10 18:50:55 中央社記者李佳霏台北10日電
 
即將卸任的日本駐台代表齋藤正樹今天陪同訪賓會見總統馬英九,兩人禮貌握手致意。馬總統指出,過去1年台日之間達成8項進展,可見發展兩岸關係,不會影響台日關係。

齋藤今年5月發表「台灣地位未定論」,引起政府強烈抗議。日本朝日新聞1日披露齋藤因個人因素請辭。日本交流協會7日通過齋藤辭職案,由外務省前駐沖繩大使今井正為新任駐台代表,預定明年1月下旬來台履新。
(實在令人納悶,沖繩不是日本的領土嗎?日本的媒體是說原駐以色列大使。)

馬總統下午在總統府接見「第37次東亞經濟會議台日雙方代表聯席會議」的台日代表團。齋藤陪同訪賓會見馬總統,兩人禮貌性握手致意。

馬總統致詞時表示,「在我們齋藤代表所領導的代表處」,在政治大學成立當代日本研究中心,對台灣學術界了解當代日本,展開新的一頁。

他說,今年是台日特別夥伴關係促進年,迄今達成8項進展。包括停滯3年多的台日漁業會談復談、簽訂台日青少年度假打工協定、在東京成立台灣文化中心、日本國會修法讓在日台灣人可在外國人登錄證上填寫「台灣」。以及交流協會補助政大成立「當代日本研究中心」、提升台日經貿會議層級至局長級、札幌辦事處開館,以及雙方確認明年10月起東京羽田機場和台北松山機場每日各4航班對飛

馬總統表示,原本日本人士有點擔心,台灣跟大陸改善關係,會不會影響到台灣與日本的關係。「從剛才我敘述的過去1年當中達成的8項台日關係進展,都超越過去的規模,可見我們跟中國大陸發展關係,不但不會影響台日關係,有時反而會促進台日關係」。

馬總統指出,中華民國希望對外發展關係是全面的,不是僅限於中國大陸而已。

他說,在台日僑與日本商社曾發表白皮書指出,如果要開發中國大陸市場,跟長期在台合作的廠商進行策略聯盟是最好的方式。台日雙方將來如何利用長期建立的關係共同開發新的市場,這是可以努力研究及實踐的方向。

「第37次東亞經濟會議台日雙方代表聯席會議」11日在台舉行,日方由上島重擔任團長、東亞經濟會議日本委員會長是服部禮次郎。東亞經濟會議台灣委員會會長是辜濂松、鄭世松任副會長,常務委員是黃茂雄。這次會議將研討台日政經報告、台日觀光產業合作與台灣企業合作等議題。

http://www.cna.com.tw/ShowNews/Detail.aspx?pNewsID=200912100272



後任代表決まったものの…冷え込み続く日台関係


2009年12月7日23時16分

 【台北=野嶋剛】日本の対台湾窓口、交流協会台北事務所の斎藤正樹代表(大使に相当)が辞任し、今井正・元イスラエル大使を後任とする人事が7日、同協会の理事会で決まった。5月の「台湾の国際的地位は未確定」とする斎藤発言などをめぐり、馬英九(マー・インチウ)・国民党政権と日本政府との間で相互不信が高まった末の辞任劇。日台関係は、蜜月だった陳水扁・前政権時代と比べ、急速に冷却化している。

後任(こうにん)  代表(だいひょう)    決(き)まった      冷え込(ひえこ)み
続(つづ)く        日台(にったい)      対(たい)           窓口(まどぐち)      
交流協会(こうりゅうきょうかい)
         斎藤(さいとう)   正樹(まさき)         
大使(たいし)     
相当(そうとう)      辞任(じにん)      今井正(いまいただし) 
人事(じんじ)      同(どう)             理事会(りじかい)      決(き)まった    
国際的(こくさいてき)    地位(ちい)     未(み)           確定(かくてい        
発言(はつげん)      国民党(こくみんとう)      政権(せいけん)
   政府(せいふ)         
間(あいだ)           相互(そうご)      不信(ふしん)
     末(すえ)          
劇(げき)              蜜月(みつげつ)    陳水扁(ちんすいへん)
           前(ぜん)
時代(じだい)      比(くら)べ            急速(きゅうそく)    
冷却化(れいきゃくか)

 昨年5月に馬政権が発足する前は、陳前政権の与党・民進党の対日重視もあって「日台は1972年の断交以来、最高の状態」(当時の池田維・交流協会台北事務所代表)とされた。しかし昨年6月、尖閣諸島(台湾名・釣魚台)で台湾の遊漁船と日本の海上保安庁の巡視船が衝突する事件が起き、当時の劉兆玄・行政院長(首相)が「日本と一戦を辞さず」と発言するなど関係が悪化。台湾の許世楷・駐日代表の辞任にまで発展した。

昨年(さくねん)    発足(ほっそく)     政権(せいけん)     与党(よとう)
民進党(みんしんとう)                      重視(じゅうし)     日台(にったい)
断交(だんこう)    以来(いらい)        最高(さいこう)     状態(じょうたい)
当時(とうじ)      尖閣諸島(せんかくしょとう)              釣魚台(ちょうぎょだい)
遊漁船(ゆうぎょせん)                     海上保安庁(かいじょうほあんちょう)
巡視(じゅんし)   衝突(しょうとつ)   事件(じけん)       起(お)き
当時(とうじ)      劉兆玄(りゅうちょうげん)                 行政(ぎょうせい)
院長(いんちょう) 首相(しゅしょう)  日本(にほん)       一戦(いっせん)
辞(じ)さす         関係(かんけい)     悪化(あっか)      発展(はってん)

 今回の斎藤氏の辞任で、約1年半の間に双方の代表が任期半ばでポストを退く異例の事態となった。

今回(こんかい)   氏(し)                    辞任(じにん)      間(あいだ)
双方(そうほう)   代表(だいひょう)       任期(にんき)      半ば (なか‐ば)
退(しりぞ)く      異例(いれい)            事態(じたい)

 台湾の法的地位には言及しないのが、従来の日本政府の立場。斎藤発言に問題があった点は本人も日本外務省も認めるが、謝罪後も台湾が斎藤氏を馬総統ら政権幹部に会わそうとせず、斎藤批判の情報もメディアに繰り返しリークするなどの強硬な手法に日本側は不快感を強めた。

法的(ほうてき) 地位(ちい)    言及(げんきゅう)  従来(じゅうらい)
日本(にほん)  政府(せいふ)   立場(たちば)    発言(はつげん)
外務省(がいむしょう)        認(みと)める    謝罪(しゃざい)
後(ご)     総統(そうとう)  政権(せいけん)   幹部(かんぶ)に
批判(ひはん)  情報(じょうほう) 繰り返(くりかえ)し 強硬(きょうこう)
手法(しゅほう) 日本(にほん)   側(がわ)      不(ふ)快感(かいかん)

 馬政権側も、自らの台湾統治の根拠を否定しかねない発言が日本の「大使」の口から語られたことで、「日本に何か意図があるのか」との疑念を深めていた。

自ら み‐ず‐から
1 (名) 自分。自分自身。 ―をかえりみる
2 (代) 一人称。多く、身分ある女性が使う。古くは男性も用いた。わたくし。
 ―は九重の内に生ひ出で侍りて〔出典: 源氏(乙女)〕
3 (副) 自分から。自分自身で。・    ―志願する・社長―指揮をとる

統治(とうち)  根拠(こんきょ)  否定(ひてい)  発言(はつげん)
日本(にほん)  口(くち)   

語る  かた・る0 (動ラ五[四])
[1]    順序だてて話してきかせる。言葉で表し言う。
    ・    事件のあらましを―・る
    ・    今夜は大いに―・ろう
[2]    特定の物語などを話す。また、節(ふし)をつけて話す。
    ・    義太夫を―・る
    ・    光る源氏のあるやうなど、ところどころ―・るを聞くに〔出典: 更級〕
[3]    ある事柄をよく説明する。おのずから示す。
    ・    真相を如実に―・っている
[4]    親しく付き合う。懇意にする。

意図(いと)    疑念(ぎねん)   深(ふか)め

 馬政権は一方で、対中関係改善とのバランスを取る意味から日本重視を盛んにアピールし、札幌事務所開設やワーキングホリデーの実現など成果も上げている。だが、相次ぐトラブルによる相互不信はぬぐえず、民進党時代の一体感は損なわれた形だ。

一方(いっぽう)  対中(たいちゅう)  関係(かんけい)   改善(かいぜん)
取(と)る     意味(いみ)     日本(にほん)    重視(じゅうし)
盛(さか)ん    札幌(さっぽろ)   開設(かいせつ)   実現(じつげん)
成果(せいか)   上(あ)げる     相次(あいつ)ぐ   相互(そうご)
不信(ふしん)   時代(じだい)   一体感(いったいかん) 損(そこ)なう
形(かたち)

 加えて日本では総選挙で自民党が大敗し、親台派の議連「日華議員懇談会」のメンバーが大幅に減った。政権を握った民主党は小沢一郎幹事長が今月、多数の議員とともに訪中を予定するなど対中重視を強めている。また、馬政権の与党・国民党は自民党と親しく、民主党とのパイプは細いとされ、日台の関係改善は容易ではないとの見方が関係者の間では多い。

加(くわ)え   日本(にほん)   総選挙(そうせんきょ) 自民党(じみんとう)
大敗(たいはい) 親台派(しんだいは)議連(ぎれん)     議員(ぎいん) 
懇談会(こんだんかい)   大幅(おおはば)   減(へ)る   握(にぎ)    
民主党(みんしゅとう)   小沢一郎(おざわいちろう)    幹事長(かんじちょう)
今月(こんげつ) 多数(たすう)   議員(ぎいん)     訪中(ほうちゅう) 
予定(よてい)  重視(じゅうし)  強(つよ)める     与党(よとう)    
親(した)しい  民主党(みんしゅとう) 細(ほそ)い    改善(かいぜん)    
容易(ようい)  見方(みかた)   関係者(かんけいしゃ) 間(あいだ)

 台湾でも関係改善した中国から要人や企業家の訪問が相次ぎ、日本の存在感は下降気味。「日台の仲たがいは中国を利するだけ」(日台関係筋)との懸念も出ている。

要人(ようじん) 企業家(きぎょうか) 訪問(ほうもん) 相次(あいつ)ぎ 
存在(そんざい) 下降(かこう)    気味(ぎみ)   仲(なか) 
筋(すじ)    懸念(けねん)    出(で)る

http://www.asahi.com/politics/update/1207/TKY200912070404.html


(中央社記者楊明珠東京8日專電)日本「朝日新聞」今天大幅報導台日關係的現況指出,日本對台窗口的交流協會台北事務所代表齋藤正樹辭職一事,是台日互信減弱的結果。


這篇發自台北的報導說,齋藤5月發表「台灣國際地位未定」的言論後,日前表明辭職,昨天日本交流協會理事會通過由日本前駐以色列大使今井正繼任。

報導說,去年5月馬英九政府上台之前,民主進步黨的陳水扁政府很重視對日關係,當時的交流協會台北事務所代表池田維曾說:「台日處於1972年斷交以來最好的狀態。」

文中指出,去年6月發生台灣海釣船與日本保安廳巡邏艇衝突事件,當時的行政院長劉兆玄表示「對日不惜一戰」,台日關係惡化,還演變成當時的駐日代表許世楷辭職。

日本政府向來的立場是不談台灣國際法地位,齋藤本人及外務省也承認,他的發言有問題。

報導說,馬政府方面對於自己統治台灣的根據遭否定的發言出自日本「大使」之口,對日本的疑慮也加深,懷疑日本是否有何意圖。

報導又說,馬政府為了要在改善台灣海峽兩岸關係的同時取得平衡,因此也強調要加強台日關係。在北海道札幌設分處、實施假日打工制度等都見到成果,但這些都難掩多次摩擦所導致的缺乏互信。

加上日本政權輪替,自民黨大敗,親台派的國會議員聯盟「日華議員懇談會」成員大幅減少。執政的民主黨幹事長小澤一郎預定12月率領大批國會議員訪問中國,擺出重視中國的姿態。而國民黨一向與自民黨的關係良好,但與民主黨的溝通管道較少,所以熟悉台日事務人士大多認為,台日關係改善不易。

報導說,台灣方面目前因兩岸關係改善,中國的重要人士、企業人士陸續訪台,日本的存在感有降低的氛圍。有人擔憂說,台日關係失和,只有讓中國得到好處。

馬總統昨天在接受日本媒體訪問時表明,希望進一步加強台灣和日本的關係。981208

http://www.cna.com.tw/SearchNews/doDetail.aspx?id=200912080229



台湾の反発招いた斎藤代表、後任が今井氏に内定

2009年12月5日21時59分

 【台北=野嶋剛】日台関係筋によると、日本の対台湾窓口、交流協会台北事務所の新代表(大使に相当)にイスラエル大使などを務めた今井正氏が内定した。7日の交流協会理事会で正式決定する。台湾の国際的地位をめぐる発言が原因で辞表を提出したとされる斎藤正樹代表の後任となる。今井氏はマレーシア大使、沖縄担当大使などを歴任。中国や台湾での実務経験はないとされる。斎藤代表は5月に講演で「台湾の国際的地位は未定」と語り、台湾側の強い反発を買っていた。


http://www.asahi.com/international/update/1205/TKY200912050370.html


台湾(たいわん)     反発(はんぱつ)     招(いまね)・く   代表(だいひょう)
後任(こうにん)   今井          氏(し)               内定(ないてい)
筋(すじ)              日本(にほん)        窓口(まどぐち)     協会(きょうかい)
台北(たいぺい)      事務所(じむしょ)   務(つと)めた       交流(こうりゅう)
協会(きょうかい)   理事会(りじかい)   正式(せいしき)     決定(けってい)
国際的(こくさいてき)   地位(ちい)      発言(はつげん)     原因(げんいん)
辞表(じひょう)     提出(ていしゅつ)    沖縄(おきなわ)     担当(たんとう)
大使(たいし)        歴任(れきにん)      実務(じつむ)        講演(こうえん)
未定(みてい)        語(かた)り           強(つよ)い          反発(はんぱつ)
買(か)っていた。

 

毎日新聞 2009年12月2日 東京朝刊

 【台北・大谷麻由美】日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の斎藤正樹代表(大使に相当)が近く辞任する見通しとなった背景には、日台関係の変化がある。対中融和政策を進める馬英九総統は、対日関係も重視する姿勢でバランスを取ろうとしているが、台湾での日本の相対的な地位低下を象徴する出来事と言えそうだ。

 斎藤代表は今年5月、「台湾の国際的な地位は未定」と発言した直後、「勘違いだった」と総統府側に関係改善を申し出た。しかし、発言から約3カ月間、馬総統ら台湾要人は代表との面会や公式行事での同席を事実上拒否した。与党・国民党関係者は「意図的な発言に違いない。台湾は日本に文句を言えない立場だとばかにしている」となじった。また、「(独立色の強い民進党を母体とした)陳水扁前政権時代までと異なり、台湾にとって日本の重要性は低くなっている」と指摘した。

 地位が未定だからこそ独立すべきだと主張する、台湾独立派は発言を歓迎。これに対し総統府内では、斎藤代表が古くから付き合いのある台湾独立派と今も関係が良好なことにも神経をとがらせた。

 中国との関係を深める馬英九政権に対し、野党・民進党が「台湾の主権を犠牲にしている」と批判を強めていたことも重なり、斎藤代表の発言は主権を巡る台湾の根深い対立を再燃させた。馬英九政権の強硬な対応は、主権を巡る立場を明確にさせる意図が強く働いたとみられる。同時に、日本経済に対する期待感の低下で、台湾の軸足が確実に中国に傾いていることを物語る。

http://mainichi.jp/select/world/news/20091202ddm007030084000c.html



駐台湾代表:辞表提出 大使に相当、馬政権と関係悪化


毎日新聞 2009年12月2日 東京朝刊

 【台北・大谷麻由美】日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の斎藤正樹代表(66)が1日までに辞表を提出したことが分かった。親しい知人に「志半ばで12月末に帰国する」と文書で伝えており、近く東京で開かれる交流協会理事会で承認される見込み。

 斎藤代表は今年5月の講演で「台湾の国際的な地位は未定」と述べ、馬英九政権から「中華民国(台湾)の主権を否定する発言」と抗議を受けていた。異例の辞任劇は今後の日台関係にしこりを残しそうだ。

 日本は戦後、51年のサンフランシスコ講和条約で台湾に関する権利を放棄。「台湾は中国の不可分の一部」との中国の主張を「理解し、尊重する」としながらも、「台湾の法的地位を独自に認定する立場にない」との公式見解をとってきた。このため、斎藤代表の発言は「台湾の主権は日本から中華民国(台湾)に移譲された」と主張する馬政権を刺激、辞任要求が高まった。

 斎藤代表は66年外務省入省。中国大使館公使、カンボジア大使などを歴任し、昨年7月から現職。大使に相当する代表は通常3~4年の任期で交代する。


http://mainichi.jp/select/world/news/20091202ddm003030088000c.html




対台湾の日本窓口代表が辞表、失言引責か


 【台北=源一秀】日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の斎藤正樹代表が辞表を提出していたことが1日、わかった。

 斎藤氏は、今年5月に南部嘉義県の大学で行った講演で、「サンフランシスコ平和条約(1951年)で日本が台湾に対するすべての権利を放棄して以降、台湾の地位は未確定だ」と述べたことで、馬英九政権から「中華民国(台湾)の主権を否定するものだ」との強い抗議を受けていた。辞表提出は事実上、この失言の責任を取るためと見られる。

 台湾の地位について日本政府は「独自認定をする立場にない」という立場を取っている。斎藤代表は台湾側の抗議に、「個人的見解だった」として講演での発言を撤回し謝罪していた。
(2009年12月1日18時47分  読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091201-OYT1T01002.htm


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Shibuya shopping district at night, taken from Wikipedia.  Photo taken in Tokyo 2006 by Bantosh.