日本人が外へ出るとき、
という、犬養道子さんの本をブックオフで見つけたので、
１００円だし買ってきて読んだ。

なかなか面白い。

１９８９年の本だが、
タイには日本人が1万人、
大陸には4000人しかいなかった、
国外と言えば欧州か米国、だった頃の話で、
いまとは隔絶の感があるが、
なかなか面白い。

この頃はまだ、
海外に住んだことがある、ことが、
自慢になる時代だったので、
日本と海外との違いを、
ことこまかに説明していて面白い。

いまとなってはあたりまえのことだが、
当時のひとは、こういった違いに驚いたのだろう。

ただ、たかだか20年前だが。。
こんなに、海外駐在の感覚が違うのかと思う。

このころに比べると、
世界はとてもフラットになっているのを感じる。
それだけでも、興味深く読めます。
作者の知識も豊富で、文章がとてもうまいので、
飽きずに読めます。

ただ、ここに書いてあることを、
そのままうのみにしたら、
今ではかえって驚くでしょう（笑）

残念ですが、そういう意味では古典です。