2005-11-29 08:15:03pochi

知らないの?

知らない、ということについて。

 今朝はマクドナルドで朝食を食べました。そのときに、隣の列に並んでいた人が、店員に「こちらで召し上がりますか?」と、尋ねられて、「いや、take awayで、」と答えたところ、「テイクアウトですよね。」と、言われて、「はい、」と、答えていました。彼が(といっても、私より年配の方のようですが、)カウンターを離れると、その店員は隣の同僚に向かって、「テイクアウェイだって、ばかみたい。テイクアウトなのに。かっこつけて英語を使おうとして、ああやって恥をかくのよね。」と、ひそひそと言うのが耳に入ります。私はちょっと苦笑して、自分のトレーを運びました。

 かくゆう私も、帰国した直後に、同じようにマクドナルドで、「take away」と、何度か言ってしまいました。それでも、とある店員の女性に「あっ、シンガポールの方ですか?」と、言われたことがあります。実際行かれた方はご承知のように、かの地では、「持ち帰り」を、「take away」という人が多いです。ですから、最初の話の人も、シンガポール帰りか、在住か、の方なのかもしれません。ですから、「かっこつけて英語を使ってみよう、」したわけではないのかもしれません。たぶん、そうなのだと思います。

 ですから、彼を笑った店員は、実はほんとうは自分のほうが笑われる立場、なのでしょう。
 
 このように、世の中には、自分は知っていると勘違いしていることが、たくさんあります。隣に座っているあなたの友人や恋人が、あなたの思いも及ばないことを良く知っていることは、どこにでもあります。そう思って、もう一度あなたの友人や恋人と話してみてください。きっと新しい発見があると思います。

 ただ、悲しいかな、世の中にはやはり、知らない人、というのは居るもので、そういった人を見分ける能力を身に着けてゆくことも、若い人たちには大事なのかもしれません。