2008-08-28 18:42:30pochi

起業於日本

今日、メールやりとりの中で起業の話が出ました。起業の最初の段階では、まずは会社は家の中で始まり、夫は外で一生懸命に働き、妻は家とお金を守るということです。「日本でもそういう段階があるでしょ。」と、問いかけられましたが、はたと困ってしまいました。イメージとしては、そういった起業の段階というのは理解できますが、かといって自分の廻りをみても、あまり具体的な例は見られない。松下幸之助などはそうやって、家の中から会社をスタートさせたのでしょうけれど、いま、周りを見るに、そういう具体例、現在起業進行形、はあまり見られない。

一般に、日本はあまり起業に向いていないと言われます。
その理由として、WIKIPEDIAには、以下のように書かれています。

WIKIPEDIAより引用
日本において起業家の輩出を妨げる要因

日本人の特質としての安定志向の強さ。
学生の企業(特に一般に知名度の高い超大手企業)や官公庁への就職指向が強い。日本人の心に頑固に根いた「寄らば大樹の陰」意識に起因しており、能力の有無、資金の有無、時間的余裕の有無、好況・不況、規制緩和等の環境の変動等とは無関係に、基本的に国民の共通認識(意識)として揺らぐことはない。
若者の進路指導を担う教員が安定志向。
労働市場が閉鎖的で、優秀とされる人材は一度採用された大企業や官公庁に長く雇用されることを原則としている。研究者も同様である。したがって、優秀な人材は生涯にわたり組織の中に囲い込まれる。
新規参入者に厳しい排他的な市場、「ケイレツ」間の取引、資金調達の困難。


日本というより、日本人そのものの問題かもしれませんね。