2004-08-02 06:27:48pochi

爱哭的人

泣き虫

あたしがまだ、子供だったころ、
あなたはいつも、あたしを哀しくさせた。
想っても想っても、
届かない想い。

あたしは、いつもひとりで、
あなたを想って泣いた。

あなたはきっと、
あたしを哀しませるために、
生まれてきたのだと、

そんなあなたを想い続ける、
あたし自身が悲しくて、
あたしはいつも泣いた。

いつか、あなたから自由になるのだと、
いつか、私の人生を生きるのだと、
あたしはいつも泣いた。


いま、
あたしは

あなたからも自由、
自分自身からも自由、

でも、

もうあなたを想うことのないあたしは、

やわらかな朝の光の中で、
自由の風に吹かれながら、

あのころのあなたの寂しさを想い、
あのころのあなたの哀しさを想い、

またひとり泣く。