引っ越して早一ヶ月、東京からＬＡ，ブルーミントン、そしてここウェストハリソンと、田舎田舎へと移転していく私ですが、文明と言う公害で汚染された都会から離れ、自然の中で過ごすのも悪くないと考えています。実際幼少時数年間は田んぼに囲まれて過ごしたのですから、完全な都会っ子では無い訳で、肌に合っているのだとも思います。何時かは日本家屋か丸太小屋に住みたいと思っている私でありまして、ここでの生活も今の所苦では有りません。ただ日本の田舎と違い散歩するにも車で公立公園くんだりまで出向かなければならない辺り、本当に良い田舎の環境かどうかは未だ判りかねますが。これから日常生活を送っていく中でそこら辺のことははっきりして来るでしょう。
佩は博士号の為の研究と美術教育科での二つの仕事をこなす為、平日はブルーミントンで過ごす事に成ります。仕事から帰ると佩のいない部屋はただ虚しく私を無言で迎えます。週末の二人での時間はあまりにも短く、日曜の午後には佩の一挙手一投足を静かに見つめながら、来週末を想います。
様々な思いが交差する中で、今こうしてここで美術の教師として働けることを幸せに思います。こんなに素晴しい事はありません。全ては私を支えてくれた人々と天の御蔭です。