2005-05-20 21:21:20masa
雲ひとつ。
なんとなく寂しく思った。
青い空の中、
ひとつの雲。
広い広い空の中、
ゆっくりと浮かんでいる雲はなにを考えているのか、
誰にでもわからない。
雨になるまでには、
誰にでもその存在すら気付かなかった 。
心を痛んだこと。
叫びたかったこと。
強がりで言えなかったこと。
夜が明けるまでにいくつの涙を流したこと。
雨が止んだ時、青い青い空の中には、雲は消えた。
そして花が咲いて、
川が流れていて、
新緑は眩しく目の前で広がった。
けれど、
やはり誰にでも分からない。
雲は一体なにを考えていたのか。
なんとなく寂しく思った。
そして弱虫の私は、
とてもとても泣きたくなってきた。