騎楼【台北】

＊パソコンが壊れて中国語が入力できないので、日本語で書きます。

私はこの道を毎週通りますが、騎楼がきれいに整備されているので、とても歩きやすいです。でこぼこのない騎楼を歩くたびに、90年代半ば、初めて台湾に来たときのことを思い出します。

最初は、「都市の道路がでこぼこで、常に注意を払って歩かないと危ない」という状況が存在しうることを理解できませんでした。というわけで、台湾に来るたびに道で転んだ記憶があります。

最近は特別緊張しなくても転ばずに歩けるようになりましたし、そういう騎楼の高さや材質が店ごとに違うことを楽しむ余裕もできました。それはそれで面白いと。

でも、やっぱりきれいに、平らに整備された騎楼を歩くのは気持ちよいものです。きちんと整備された中にも、店ごとの特色もあり、歩くのがもっと楽しくなりました。

私は外国人だけれど、台北に暮らす一生活者として言わせてもらえば、台湾が大陸に進出して大金を儲けるかどうか、中国が経済的にも軍事的にも強国になるかどうか･･･なんてことより、自分の生活圏内の騎楼が気持ちよく歩けるかどうかの方が切実な問題です。そして、そういうささやかな部分に手がかけられているコミュニティの存在を知ってはじめて、自分の暮らしている場所が「先進的」か「文明的」かどうか判断するのです。