2010-06-18 10:42:18雪子
インターネットがない空間で過ごすこと
私の両親、特に母はコンピューター教室に通ってレッスンを受け、同窓会の往復はがきや住所録、年賀状を作るなど、積極的にパソコンを活用しています。でも、インターネットに対してはなぜかとても消極的で、「ウィルスに感染したりすると困るから」と、私の提案を拒否し続けています。というわけで、実家に帰るとインターネットの世界からは隔絶してしまいますし、もちろん中国語を使う環境も失ってしまいます。
でも、「インターネットが使えない」空間で過ごすことは決していやなことではありません。MSNメッセンジャーもFBも、なければないですごせるのです。それはテレビがなくても楽しく過ごせるのと一緒です。テレビや携帯電話、インターネットよりも、快適な実質空間、一緒に楽しくご飯を作って食べることの出来る家族や友人などなど、実際に手に取ったり触れたりできるモノ、直接対話できる人の方こそが不可欠なものであり、それ以外のものは、大して大切なものではないのです。でも、インターネットにつながっていたり、テレビがついていると、それらを視聴するのについつい長い時間を費やしてしまいます。そういった媒体から得られる整理されていない、雑然とした情報に左右される生活を送るのはよくないと分かっているのですが。ネットにつながっている家で生活していても、ネットに縛られない生活を送りたいものです。
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