2010-05-18 19:23:46雪子

意外にも

老人、田舎者=情報が少ない、視野が狭い、保守的;
若者、都会人=情報が豊富、視野が広い、柔軟。

これは私がほぼ無意識のうちに同意していた老人や地方在住者に対する偏見です。もちろんすべての人がこうだと思っていたわけではありませんが、郷里の知り合いや親戚に対して、多少なりとも「彼らに話してもわかりっこない」という気持ちがあったこと、そして、私がこれまで選んできたことに対して、はなからまったく彼らに説明するつもりがなく、郷里に帰ったときはただ本を読んでいるだけで何も話さなかったことは事実なのです。

台湾というところは、実際にやってきたことのない日本人にとっては、一体どこに魅力があるのかさっぱり理解できない島だと思います。今回、私の両親、親戚一行も実際に台湾に来るまでは、私の一連の行動に全く理解をしめしてくれませんでした。(というか私も理解を求めませんでした。)

でも、今回、彼らが実際にやってきて、台湾で数日間過ごしたわけですが、私が思っていたより(たぶん彼ら自身が思っていたよりも)、異国の雰囲気や習慣、食べ物に適応能力を発揮しました。そして、言葉は通じなくても、誰が親切で良い人なのか、鋭く識別していました。

数日間彼らの様子を見ていて感じたのは、これまで何人もの日本人を台湾で案内したけれど、都会住まいで、それなりの地位がある人でもーむしろそういう人のほうがー自分の基準にこだわって、現地人に対して怒ったり、拒絶反応を示したり、相手を馬鹿にしたりなど、了見の狭い言動を取る人が多いなと感じました。

これまで長い間、彼らに理解を求めなかったことをちょっぴり反省しました。と同時に、はからずも私の父が言っていたように「実際にやってこないと、何がそんなに良いのかわからないな」ということを、私だけでなく、両親や親戚にも体験してもらえたことをうれしく思っています。