(新聞補登)20110626‧MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN 被災地に音楽のエール
【http://www.mtvjapan.com/news/music/19304】
MTVジャパン - 2011年6月26日
25日、音楽を通して東日本大震災の被災地を支援するイベント「MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN」が開催され、国内外のアーティストが被災地の復興を願って、パワフルなパフォーマンスやメッセージを届けた。
MTVが2002年にスタートした国際的音楽授賞式「MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN」。2011年は10周年記念としての開催が発表されていたが、東日本大震災の発生を受け、音楽を通して被災地を支援するイベント「MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN」(以下、VMAJ)として開催することが決定した。この夜はイベントの主旨に賛同した国内外のアーティストが集結。会場となった幕張メッセ・幕張イベントホール(千葉県)には抽選で招待された約6,000人が駆けつけ、開演前から熱気に満ちあふれていた。
午後6時、会場が暗転すると、そこに現れたのは巨大な蜘蛛の巣に身をとらわれたレディー・ガガ。のっけから登場した世界最大級のポップスターに、オーディエンスは一瞬にして沸き返った。VMAJの幕開けに選ばれた曲は「The Edge of Glory」。力強い歌声と圧倒的な存在感で場内の空気を一変したガガは、曲の中盤でグリーンの超ロングヘアのウィグを脱ぎ捨て、クモの巣から飛び出して「I love you, Japan!」と叫んだ。
続いて、蜘蛛型のピアノの前に座り、パフォーマンスは大ヒットシングル「Born This Way」へ。「自分自身を愛することはちっともおかしくない/神様は日本を完璧に作ってくれたのだから」、「そのままで美しいよ/神様は間違ったりしないから/今のまま進めばいいのよ、ベイビー/それが日本の本当の姿なんだ」と歌詞を変えて弾き語り、オーディエンスからは大歓声があがった。
その興奮も冷めやらぬ中、続いて登場したのはVMAJ初登場にしてMCという大役に抜擢されたAKB48。「Beginner」、「Everyday、カチューシャ~ヘビーローテーション」と、大ヒット曲を立て続けに披露し、その元気いっぱいなパフォーマンスに会場はたくさんの笑顔で溢れた。日本のみならずアジア地域にも生中継された大イベントのMCをすることに緊張していたという彼女たちだが、最初から最後まで初の大役を見事に成し遂げていた。
また、仙台を拠点に活動し、自らも現地で地震を体験した被災者であるMONKEY MAJIKもVMAJに出演。ライブ前には彼らの現地でのボランティア活動の様子がVTRで紹介された。続いてメンバーたちがステージに上がると、オーディエンスからは温かい声援が。この夜は切ないラブソング「魔法の言葉」を情感を込めて熱唱。メンバーのブレイズ・プラント(Vo./G)の両腕には、仙台や石巻、気仙沼など、被災地の名前が書かれていた。7月には復興支援のためのチャリティライブ「SEND愛」を予定している。
過去に何度もVMAJを盛り上げてくれた安室奈美恵は、AIと土屋アンナと共に話題のコラボレーション「Wonder Woman」をステージで実現。その強烈なビートと最強の3人の歌姫が放つガールパワーが炸裂し、フロアの熱気を一層引き上げていた。
VMAJのラストを飾ったのは、昨年のVMAJで三冠を達成したEXILE。真っ白な衣装に身を包んだ彼らは、サッカー日本代表の応援ソングである「VICTORY」と、“君の幸せを願う”というメッセージがこめられた「I Wish For You」を披露。エネルギッシュな歌とダンスで今年のVMAJのコンセプトを体現するようなパフォーマンスを見せ、会場の一体感を頂点まで高めた。
この夜は他にも、トキオ・ホテル、少女時代、西野カナ、SHINee、ワン・ナイト・オンリーがライブ・パフォーマンスを披露。また、VERBAL、MiChi、ナオト・インティライミ、松下優也、SHIBUHARA GIRLS、青山テルマ、w-inds.、AK-69、BENIがプレゼンターを務めた。
「MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN」は今後、岩手朝日テレビ、東日本放送、福島放送での放送も予定されている。MTVは、国際的ネットワークを通じて震災復興への支援の輪を世界に広げるとともに、VMAJ会場をはじめとした募金活動で集められた寄付金を日本赤十字社に寄付する。
関連番組を含む放送予定や、イベントのハイライトなど、VMAJの詳細は公式サイトにアクセス。
MTV News