総統選挙　そうとうせんきょ　　野党　やよう　　候補　こうほ　　

出馬　しゅつば　　主席　しゅせき　　日程　にってい

　蔡氏は訪日を前に台北市内の党本部で日本メディアと会見し、「国際社会の枠組み」を重視しつつ、「中国との交流を図りたい」との考えを強調した。その上で、「日米安保がその枠組みの一つ」と述べ、日米との関係強化を重視する立場を示した。

訪日　ほうにち　　市内　しない　　党本部　とうほんぶ　　枠組み　わくぐみ

図りたい　はかりたい　　日米安保　にちべいあんほ　　示す　しめす

　蔡氏は日本滞在中、国会議員らと面会するほか、記者会見も行う。今回の訪日には、馬英九総統の対中融和策が国際的評価を受ける中、対中交流に積極的な姿勢を内外にアピールするとともに、安定した対日関係を構築し、親日感情の強い本省人（台湾出身者）の支持を固める狙いがある。

滞在中　たいざいちゅう　　面会　めんかい　　会見　かいけん　　行う　おこなう

台中融和策　たいちゅうゆうわさく　　評価　ひょうか　　内外　ないがい

構築　こうちく　　親日感情　しんにちかんじょう　　固める　かためる　狙い　ねらい

　会見で蔡氏は、日本の尖閣諸島に対して中台が領有権を主張していることについて、「平和的かつ理性的な手段で処理する。最も重要なのは、台湾と日本の意思疎通と相互信頼だ」と語った。これは、馬政権が０８年、尖閣諸島を目指した台湾の抗議船に巡視船を同行させ、日台関係がギクシャクしたことを意識したものだ。蔡氏は、尖閣の領有権主張で「中国とは連携しない」と明言した。

尖閣諸島　せんかくしょとう　　中台　ちゅうたい　　領有権　りょうゆうけん

理性　りせい　　疎通　そつう　　相互　そうご　　同行　どうぎょう

連携　れんけい