2014-11-10 15:42:18huiaiei

御者はどうした

「野火(のび)だ!」
兵士は叫ぶように答えながら 近づいてきた。

「野焼きの火が 飛び火したようだ。
この先、 道の両側に 大きな茂みが迫っている場所があるだろう。
通りかかったら、 突然火にまかれた。
馬車が巻き起こす風に煽られたのか、 あっという間に火が移った。
おまけに 枯れ草の塊(かたまり)が飛び込んで、 馬車が炎に包まれた。
何とか馬を切り離したものの、
御者は火傷を負って転げ落ちるし、 馬車は ものすごい勢いで丸焼けだ。
空だと知っていたから 落ち着いて対処できたが、
皇子様と皇女様がお乗りになっていたらと思うと ぞっとする。
我が命を投げ捨てても、 お助けできたかどうか……」
二人を救おうと焦り、 馬を切り離す事を怠っていれば、
炎の馬車が走り続けて 被害を拡大していたろう事も十分に想像できた。

「御者はどうした」
「幸い命に別条はない。 もう一人の護衛に任せた」
草叢の陰から 真咲も事の次第を聞き、
居眠りしているところを蹴飛ばされたような衝撃を受けた。
道を外れて、 木の陰や草叢に身を隠しながら並走し、 護衛していたのだ。
いや、 護衛しているつもりでいた。

花の咲きざま 長期痛經需要警惕的疾病 能否有燦爛的明天 想要守住心中的風景 愛至悲傷 不悲不喜的禪意 春暖花開的等待 45度的眼淚 落滿陽光的記憶 是什麼染白了你的鬢角