【篤姫】脚本家と女優、新春対談 (下)
江戸城の無血開城をはじめとして、日本史上に重要な役割を果たした篤姫を魅力的に描きあげるとともに、最初宰相とも称されながら、これまでほとんど注目されず。
田渕: 篤姫の存在を知った時,わたしの中で幕末と、その時代を生きた人々が、生き生きと動き出しました。
そして、激変の時代に波乱の人生をたどりながらも、最後まで、【誇り】、【覚悟】を失わなかった篤姫の毅然とした姿から、いつしか日本人が失ってしまった、しかし決して失ってならない、大切な【何か】があるのではないかと思ったのです。史実の中に埋もれていた篤姫を掘り起こしてくださった宮尾先生の歴史小説天璋院篤姫に敬意を表しながら,書き終わったら、筆を折ってもいいというほどの気持ちで、この大河ドラマ篤姫を描きあげ、その【何か】の答えを見つけ出したい、と言うのが脚本家としてのわたし自身の覚悟です。
宮崎:そこまでの覚悟で、心を入れて書いて下さっている、すごい作品に主演させていただけることを、とてもうれしく思います。
田渕:とても大きな影響力を持つ大河ドラマによって、私は過去の見方を変えたいし、これまで歴史の陰に埋もれて、正当に評価させてこなかった人たちの【名誉の復権】を願っているんです。
宮崎:お話を伺って、本当にいろいろと勉強になりました。ありがとうございます。わたし自身、これから篤姫を演じていくための心構えが変わったように思います。
今日は、こうしてお目にかかる機会を持てて、本当に良かったと思います。気を引き締め直して,これからの撮影に臨むことができそうです。
田渕:本来なら、撮影が始まる前に、主演の方とお話をする時間を持つものだけれど、私は、宮崎さんの主演作品を何本が拝見して、『この人ならわたしの描く篤姫ができる!』と直感したんです。
『宮崎さんなら、きっと成功する!!』って信頼しきっていたから、プロデューサーも事前にあわせなくても大丈夫、何も心配ないと判断したんだと思います。
宮崎:いま、初めてプレッシャーが。。。(笑)
田渕:大河ドラマ史上最少年の主演女優ということで、最初は関係者一同、宮崎さんの年齢が若すぎることを危倶たと思います。でも、プロデューサーわたしも大丈夫、彼女ならやれるといったんですよ。
宮崎さんは、きっと、いろいろなことを早め早めに経験されて、それが全て役に立つ生き方をされているように感じられるから、本当に将来が楽しみな女優
さんと思っています。
宮崎:自分が経験したことの全てが、お芝居のいろいろな引き出しを増やしてくれると思っています。
だから私は、人を裏切ったりすること以外は何でも、いろいろなことを経験してみたいですね。
田渕:わたしは、二十一世紀は女性の直感の時代だと思うし、男性がもっと女性を信じて任せてくれれば、きっと世の中が良くなるはずだと考えているんです。その意味でも、この『篤姫』を最先端のドラマにしたいし、そのためにも面白い脚本を書きたいと思います。篤姫が最終的に何かを決断する時の拠り所『あなたの心を最後は信じなさい』という母上の言葉でした。 宮崎さんの演じる篤姫は、きっと、すごいブームを起こすような気がするので、どうか直感を信じて、あるがままに演じてくださいね。
宮崎:はい、頑張ります!
註記:
たどり:歩き(書面語)
最近在整理手邊雜誌時, 才發現這篇文章, 很喜歡她的下標, 女人的直覺, 成人的設身處地, 於是努力讀下去, 這篇文章仍超過現階段的日文程度, 但偶爾越級一下, 也不失為某種突破, 更重要是對這段歷史與大河劇拍攝過程的瞭解, 蠻有趣的!!~~~
本文已同步發佈到「影視娛樂」
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