2004-10-31 00:40:01小朗

優しいウェイター


東区にある喫茶店
「これ持って、」おばさんが僕に
「彼女を連れて、コーヒーを飲みに来てね!」笑いながら、こう言った。
「そんな人いないよ!」僕が返事した。
視線に沿って、手に持っているのは、
《二人様でご来店すれば、一人様が無料にいただけます。》と
書いているサービス券である。

これは今年の三月、七ヶ月前のことだった。
ずっと使うチャンスがなかなか見つけられなくて、
いよいよ明日は期限日に向えてしまう。
急に友達も誘われなかったので、仕方なく自分で来た。
「使わなくても、別に損がないのに。」と聞かれるかもしれないが、
そこのコーヒーは本当においしくて高いものなんだから、
使わないままにすれば、あまりにももったいない感じがする。

もともと一人でティータイムを過すのは、相当慣れているが、
その券を使うと、必ず二杯を注文しなければならない。
従って、次のようなことがあった。

「お待たせ致しました。お客様、ご注文のコーヒーです。」
とてもマナーなウェーターである。
「あっ、はい。」彼に比べると、僕の反応はアホみたい。
ウェーターは丁寧に一つのコーヒーを僕の前に置いて、
そして、もう一つのコーヒーを持って、向こうの席に置く際、彼が迷った。
ただ一瞬だけど、迷った。
「一体...」彼が心の中で自分を問っているかも。
テーブルのそっちには誰もいないようだ。
「どうぞ、ごゆっくり。」マナーなウェーターが去った。
結局、やはりコーヒーが向こうの席に置かれた。
とても優しいウェーターだと心から確信している。XD
本当に面白かった対話であった。

とりあえず、
最後まで、テーブルのそっちには”彼女”という人がいなくて、惜しかったが、
そんなおいしいコーヒーが二杯頂けるのも、いいことではないか。

これから、もっと自分を愛しよう。

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