2005-11-30 15:40:14木匠之子
和歌‧敦盛
思へばこの世は常の住み家にあらず。
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。
きんこくに花を詠じ、榮花は先つて無常の風に誘はるる。
南樓の月を弄ぶ輩も月に先つて有為の雲にかくれり。
人間五十年、下天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり。
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。
人間五十年,與天相比,不過渺小一物。
看世事,夢幻似水。任人生一度,入滅隨即當前。
此即爲菩提之種,懊惱之情,滿懷於心胸。
放眼天下,海天之內,豈有長生不滅者。
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。
きんこくに花を詠じ、榮花は先つて無常の風に誘はるる。
南樓の月を弄ぶ輩も月に先つて有為の雲にかくれり。
人間五十年、下天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり。
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。
人間五十年,與天相比,不過渺小一物。
看世事,夢幻似水。任人生一度,入滅隨即當前。
此即爲菩提之種,懊惱之情,滿懷於心胸。
放眼天下,海天之內,豈有長生不滅者。