31鳩ノ巣渓谷ハイキング
4月18日
高層ビル、通勤地獄、過密化‧‧というのが私のイメージしていた東京。もちろん公園でもあるけど、自然の要素が何だか足りないと思っていた。でも、今日、お母さんと鳩ノ巣渓谷にハイキングに行ってきたのがきっかけで、今まで知っていた東京を見直した。
地図に書いてある東京は、東が東京湾、西が高い山々-奥多摩山系。今日の目的地は山のほうだ。電車があそこへ向かって走っていくと共に、目に映った外の風景も冷たい高層ビルから、安らぎの平野、また緑豊かな山に変わってきた。しかも、いくつかの山中の無人駅も通過した。東京でこんな景色が見られるなんて、思いもしなかった。
百瀬家は何故ホストファミリーに応募しようとしたのか?その答えは今日の車内でお母さんからもらった。アメリカの大学のスポーツ医学部に留学中の息子さんもホストファミリーに滞在中なのだ。そして、この前の何年間か、お父さんの仕事で、百瀬家はインドネシア、マレーシアなどに滞在したことがある。それから、活発なお母さんは、休みの日は英会話教室に通っている。また、映子さんが亡くなって、お母さんはクリスチャンになった。お母さんは英語が好きで、毎週の金曜日の夜、オーストラリア出身の宣教師2人が家まで来て、お母さんに宣教すると同時に、お互いの言葉も交流できる。百瀬家は今まで受け入れた留学生5人のうち、台湾人は初めてだった。お母さんの中学時代のペンパルも台湾人だったし、ホームヘルパー先のお婆ちゃんも昔台湾に住んでいたから、学校が紹介したオーストラリアと台湾の留学生2人から、お母さんは台湾人を選んだ。なるほど、だから頻繁に外国文化と交流するチャンスがあって、百瀬家は私のイメージした日本の家庭とは違っているのだ。来日の翌朝のことだが、お母さんは私を連れて、上下左右の近所の人に紹介した時、相手は皆ドアから顔を覗かせて挨拶した。同じ状況だが、場所が台湾に変わったら、「上がって、お茶でも‧‧」と誘ってくれるかもしれない。
お母さんと話している間、電車に二回乗り換えて、大体2時間後、JR青梅線の山に囲まれた小さな無人駅‧鳩ノ巣駅に到着した。「鳩ノ巣って、昔は鳩がここに巣作りをしていたことから呼ばれた名前かも」と、あてどもなく思いを巡らした。
駅を出て、今日のハイキングが始まる。風もそよそよ吹いていた。山の空気もおいしかった。清らかな川に掛かった鳩ノ巣小橋という吊橋を渡ると、鳩ノ巣渓谷沿いのくねくねした細い道なのだ。鳩ノ巣渓谷は多摩川流域渓谷のひとつ、その多摩川が首都圏を貫いて流れていく。最後に、東京湾に注ぐ。大切な東京住民の飲用水水源の一つだそうだ。「台湾では、夏になると水不足問題が深刻化する」ということを聞いたお母さんは「そう?!」と声を出した。お母さんの驚きがよく理解できる。もし台湾にも東京のようにこんな長い多摩川を堰き止めて作られたダムがあったら、水不足問題の解消もできるだろう。川の両岸にある桜の木はすでに新緑シーズンを迎えたが、水面には零れ落ちた花びらがまだ浮かんでいた。お母さんは「ここは春の桜も秋の紅葉も、とても美しいよ」と言った。それは想像できる。平たい細道の先は川に親しめる渓谷なのだ。冷たい(ひんやりした)水で手を洗っただけで気持ちよくなった。ごつごつした巨石が並んでいる様子と清らかな渓谷の水を見て、何となく台湾の花東縱谷に来たような気がした。坂を上るとバーベキューエリアに来た。ここで一休み、お母さんの用意して来たお握りを食べながら、横にいる他人の世間話が耳に入った(笑)。次は白丸ダム、発電のために使われているようだ。この辺りはクマ出没のスポットらしい、危険を知らせる看板が出ていたのだ。鈴やラジオなど音の出るものを携帯したりして、クマさんに自分の存在をアピールするようにアドバイスしてあった。でも、今日、私たちは何も持って行かなかった。もしクマさんに出会ったら‧‧‧どうする?「口笛でも吹いたらいいかも」と思った。(笑)。
ハイキング後は石焼ビビンバ料理店を通った。ここ1.2年間、台湾と同じく日本にも韓流が襲って来たのだ。冬のソナタという韓国ドラマの放送で、ヨン様ブームがスゴ~イ!!それで、韓国料理店が雨後の筍のように,次々と開店する。
帰りの車内で、お母さんと私は疲れて、南大沢までこっくりこっくり居眠りしていた。
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祝幸福安康~~
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