3月22日

　午後から小雨がぱらついてきた。そして、いきなり冷え込んで、息を吸うと心臓まで寒さを感じるほど寒かった。

　学校の近くにある神田古書店街を足に任せて歩き回った後、南大沢に帰った。傘を差して、帰り道を歩いていたら、一瞬、傘が何かに打たれたように、ちょっと震えた。「えっ！何かしら？鳥の糞？ウソ！」と思って、傘を離して見たら、「あっ！」頭が‧‧‧‧雪だ！雪が頭の上に落ちたのだ。

　これは日本で初めて見た雪だった。もう３月の下旬なのに、幸い雪が降っている様子を目にすることができた。ふわふわと舞い降りる雪じゃなくて、水っぽい雪だったが、ラッキーだなと思った。

　台湾では、雪を見ようと思ったら、こまめに天気予報に注意を払うのが不可欠なのだ。そして、雪見の絶好の場所を取ったり渋滞を避けたりするために、わざわざ会社や学校をサボって、他人より早めに高山に行くのもコツだ。しかし、そんなに工夫をしたから必ず雪が見られるかと言うと、そういう訳でもない。学生時代の私はそんな経験があった。でも、今日は偶然に雪に出会えて、嬉しかった。証拠として、写真を撮った（笑）。最近、カメラを携帯していてよかった。