2020-09-21 15:52:11Dona

8何故?よく分からないけど

 「まもなく、第一ホームに松山行きの特急が参ります‧‧‧」という放送が流れると、待合椅子に座っていた乗客も、立って待っていた乗客も「王位⏌を狙うように、先を争って列車に乗り込もうとする。それはよく見かける台湾人の電車乗りの様子なのだ。それに対して、「まもなく、二番線に電車が参ります、黄色線の内側でお待ちください⏌という放送で、きちんと並んでいた乗客がじっと立ったままで、目でホームまで近付いてくる列車を迎える。これは私が目にした日本人の電車乗りの様子だ。

 同じような構内放送なのに、電車乗りの様子はまったく異なるのだ。また、日本では電車やバスで大声でケータイ電話するのはマナー違反だが、台湾ではマナー違反なんて気にせず、よく言えば自由、悪く言えば適当、自由奔放なのだ。

 でも、高齢者や妊婦さんなどに席を譲ろうとすることなら、台湾人の勝ちかもしれない。私は台湾のバスで、こんなおじさんを見かけたことがある。そのおじさんは「おい、優先席を譲れ!」と言って、目の前にいた高齢者に全然席を譲ろうとしない若者を注意した。凄くクールなおじさんだなと思った。

 何だか東京の電車乗客のほうが冷たいなという思いがした。私は通学電車でこんな状況を見かけたのだ。目の前におじいさんが立っても、窓ガラスに優先席のステッカーが貼ってあっても、若者が平然として、ケータイゲームで遊んでいた。シルバーシートなのに、全然譲ろうとしなかった。まさか、これが台湾の日本語先生が言った、あの「東京砂漠」なのかと思った。賑やかな都会なのに、無人砂漠に来たような気がした。